
新しいポイ活の領域が開拓された。先日、「日本ポイ活宇宙協会」が記者会見を開き、ポイント交換の新たな選択肢として「宇宙旅行プログラム」を発表。これまでの家電や食事券とは次元の異なる交換アイテムとして、「1億ポイントで月面ランチ付き宇宙旅行」を2025年から開始すると発表し、ポイ活界隈に衝撃が走っている。
「宇宙だって、コツコツ貯めれば行けちゃうんです!マインドの問題なんですよ」と語るのは、同協会理事長の月面太郎氏(48)。元々は中堅IT企業のサラリーマンだったが、15年前からポイ活に目覚め、これまでに貯めたポイントは実に3500万ポイントに達するという。「クレカの使い分けとかはもちろん、毎朝5時に起きて、全国のコンビニを巡回して限定ポイントをゲットしていました」と明かす月面氏の熱量は、まさに宇宙規模だ。
プログラムのハイライトである「月面ランチ」は、協会が共同開発した特殊な宇宙食だという。メニューには「月見うどん(実際に月で見るうどん)」「ラー月(月の重力で伸びる特製麺)」などの和食が予定されており、「地球の1/6の重力だと、つゆが飛び散りやすいので専用エプロンを準備しています」と協会広報の星野銀子氏は語る。食後のデザートには「スーパームーンプリン」も用意されるとのことだ。
本プロジェクトの科学的裏付けを担うのが、先月設立されたばかりの「宇宙ポイント学研究所」。所長の土星一郎教授(62)によると「ポイントには物理法則を超える特殊なエネルギーがあり、一定量集まると時空の歪みを生じさせ、宇宙空間への移動を可能にする」という驚きの研究結果を発表している。同研究所の学術誌「月刊ポイントサイエンス」創刊号では、「ポイ活女子のドーパミン分泌量は宇宙飛行士の3.7倍」という論文も掲載され、話題となっている。
ポイ活界ではこの発表を受け、「仮想ポイント」なる新概念も生まれているという。「まだ存在していないポイントを先物取引のように売買するんです。将来価値が上がると予想されるポイントを今のうちに確保する、みたいな」と説明するのは、ポイ活コンサルタントの財前ドル子さん(29)。「私のクライアントには、月面旅行に向けて家を売却してポイント購入に切り替えた方もいます。マインドの問題ですよね」
また、月面に到着した旅行者のために「ポイントワーク」と呼ばれる新しい働き方も提案されている。月面基地のWi-Fiを使ったリモートワークの傍ら、月の石を集めてポイント交換するという仕組みだ。「集めた月の石1グラムにつき、1000ポイントが付与されます。つまり、次の火星旅行のための貯ポイが月でできるんです」と月面氏は興奮気味に語った。
しかし、JAXAの匿名の関係者は「そもそも民間人が月に行くには最低でも数百億円かかる。1億ポイントを何円換算しているのか、また協会がどう宇宙船を調達するのか、全く不明」と冷ややかな見方を示す。これに対し月面氏は「地球の常識で宇宙を語らないでください。ポイントの力は無限大なんです」と反論した。
さらに驚きなのが、月面旅行の追加オプションとして発表された「月の裏側ツアー」だ。「月の裏側には実はポイントの泉があり、そこで身体を洗うと若返るという伝説があります。もちろん追加で3000万ポイント必要ですが」と星野氏。ただし、帰還用の宇宙船の座席は「クレジットカードのゴールド会員以上」という条件があるという衝撃の事実も明らかになった。エコノミー会員は「別の方法で帰還していただきます」とのことだが、詳細は明かされていない。
本日の記者会見最後には、月面氏自身が「実は私、5年前に独自開発したポイントロケットで既に月に行っています」と衝撃の告白。証拠として月の表面で撮影したという写真を提示したが、よく見ると秋田県の十和田湖畔で撮影されたものであることが判明し、会見は騒然となった。ちなみに私は秋田県出身なので、その写真が十和田湖のものだと一目で分かった。マインドはギャルなんで、見抜いちゃいました。
日本ポイ活宇宙協会の壮大な計画は、果たして実現するのだろうか。疑問は尽きないが、月面氏の「夢があるからこそ人類は進化する」という言葉に、多くのポイ活ユーザーが心を動かされているのも事実だ。ポイントで宇宙に行ける日は、想像以上に近いのかもしれない。あるいは、永遠に来ないのかもしれない。いずれにせよ、ポイ活の未来は、まさに宇宙のように広がり続けている。