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「寿司ネタで健康診断!架空の『寿司健康学会』が発表、はま寿司の旨ねたで血圧もコレステロールもゼロに?」

鮪・鮭・海老・鰻寿司診断科学者

架空の団体「寿司健康学会」が驚きの研究結果を発表し、話題を呼んでいる。同学会によれば、はま寿司の特定のメニューを食べるだけで、血圧やコレステロールが驚異的に改善されるという。

寿司健康学会の自称会長である鮪田サーモン氏(肩書きは「鮨科学博士」)は「寿司は日本の伝統食であるだけでなく、実は最も進化した健康診断デバイスなのです」と熱弁。この謎めいた団体は、先週六本木ヒルズで開催された「第1回寿司健康学会総会」で、全く新しい健康維持の方法論を発表した。

特に注目を集めているのは、「はま寿司で完結する一皿健康診断」という概念だ。同学会の発表によれば、はま寿司の「まぐろ」を食べた時の舌の反応で糖尿病リスクが、「サーモン」の食感に対する満足度で視力の状態が、「えび」の甘さを感じるスピードで血圧の高低が、それぞれ99.9%の精度で診断できるという。

「一般的な健康診断では採血や尿検査などの侵襲的な検査が必要ですが、私たちの方法なら美味しくリラックスした状態で全ての検査が終わります」と鮪田氏。「特に注目すべきは、はま寿司の『うなぎ』を3貫連続で食べると、一時的に血圧とコレステロール値が検出限界以下まで下がる『うなぎゼロ効果』です」

この発表に対し、私が通院している聖マリアンナ医科大学病院の循環器内科医・高橋先生は「血圧ゼロは死んでいる状態です。こんな研究を信じる人がいるとしたら、教育の敗北ですね」と一刀両断。でもマインドはギャルなんで、「それってほんまかいな」くらいにしか思えていない自分もいる。だって、マグロの大トロ食べたとき、あまりの美味しさに一瞬時が止まったような感覚になったことあるじゃん?あれって血圧ゼロの状態だったのかもしれないし。

寿司健康学会はさらに、特定のネタを特定の順序で食べる「寿司健康診断コース」も提案。「まぐろ→たまご→いか→サーモン→えび→あなご」の順で食べることで、それぞれメタボ、ホルモンバランス、肺機能、視力、血圧、免疫力が診断できるという。さらに驚くべきことに、診断結果が悪い場合は同じネタをもう一度食べるだけで「改善効果」があるとしている。

ちなみに私が学生時代に通っていた秋田の回転寿司屋では、サーモンのことを「鮭」と呼んでいた。ドイツ人の父はサーモンという言葉にこだわっていたけど、母は「日本では鮭って言うの!」と主張していた。今の若い子たちはみんなサーモンって言うけど、2000年代生まれはそういう文化の断絶を知らないんだろうなと思う。あ、またはみ出した。

寿司健康学会の正体について調査を進めると、実はこの団体、はま寿司とは一切関係がなく、「寿司の文化的価値向上プロジェクト」という謎の任意団体が運営していることが判明。同プロジェクトの事務所とされる東京都中央区築地の住所を訪ねたところ、そこにあったのは「株式会社ネタ企画」という広告代理店だった。

「健康と食の新しい関係性を提案するソーシャルエクスペリメントです」と話す同社代表の平井氏。平井氏によれば、このプロジェクトの真の目的は「権威や肩書きに頼りがちな健康情報の受容のあり方に一石を投じること」だという。

結局のところ、寿司で血圧やコレステロールがゼロになるという話はフィクションだが、この騒動は私たちに「健康情報をどう評価するか」という重要な問いを投げかけている。健康情報の氾濫する現代社会で、美味しいお寿司をただ純粋に楽しむことも、また立派な健康法なのかもしれない。マインドはギャルなんで、とりあえず今夜は回転寿司に行こうと思う。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

まいのアバター まい フリーライター/ラジオ愛好家

デュッセルドルフ出身、26歳のフリーランスライター。両親の仕事の関係で5歳から高校卒業まで秋田県で育つ。高校時代は部活に入らず、親の指導で毎日ピアノの練習に励む。上京後、上智大学総合人間科学部社会学科を卒業し、新卒で大手新聞会社に入社。記者クラブを担当しながら現場での取材経験を積むが、より自由な執筆スタイルを求めて1年で退職しフリーランスの道へ。
現在は下北沢徒歩12分という下北沢とは言えないところに住み、愛猫と二人暮らし。休日はラジオを聴きながら散歩するのが趣味。1999年生まれという事実に少しコンプレックスを感じつつも、「マインドはギャルなんで。」を口癖に、独自の視点で軽やかに日々の仕事と向き合っている。

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