
日本環境省が主催する「第1回全国エコ豆知識クイズ大会」にて、第5問目の正解者に「地球温暖化を止めるボタン」が贈呈されることが7日、発表された。全国の小中高生を対象としたこのクイズ大会は、次世代の環境意識を高める目的で企画されたが、この衝撃的な賞品の存在により、SNS上では「#地球温暖化ボタン欲しい」がトレンド入りする事態となっている。
「実は今回の企画は、私がマメ知識から豆の知識に変換したダジャレがきっかけなんです」と語るのは、大会運営委員長の田中エコ太郎氏(52)。「でも第5問目だけは特別なんです。世界で唯一無二の問題で、これに正解した人だけが地球の未来を変える権限を持つというコンセプトです」
問題の「地球温暖化を止めるボタン」は、謎の技術者集団「エコミラクル研究所」が開発したという赤色の大きなボタンだ。取材班が匿名を条件に研究所の技術者にインタビューすると「このボタンは特殊な量子もつれ理論を応用して開発されました。押すと世界中のCO2分子が一時的に凍結します。効果時間は15秒間です」と説明した。ただし「なぜ15秒なのか」という質問には「それ以上だと宇宙の法則が乱れるからです」と意味深な回答に終始した。
参加申し込みはオープン初日で定員の3倍に達しており、特に注目を集めるのが千葉県船橋市から参加する高校2年生の真鍋ハル子さん(16)だ。「私、小さい頃からハムスターになるのが夢だったんですけど、温暖化でハムスターの生息地が減ってるって知って…。だから温暖化を止めたいんです!」と熱い思いを語った。彼女は大会のために「ハムスターの生態」に関する本を30冊読破したという。
大会をサポートするのは、今年4月に突如設立された「エコミラクル大学」。同大学の広報担当者は「本学は環境×奇跡をモットーに、常識を覆す研究を行っています」と語る。最近の研究成果には「ため息でバラが育つ技術」「雨水を集めて炭酸飲料に変える傘」などがあり、いずれも実用化には至っていないものの、参加者たちは「エモすぎる」と熱狂している。
大会当日は全国から集まった参加者たちが熱戦を繰り広げ、緊張の第5問目「地球温暖化の主な原因となる気体の分子式は?」に正解した小学6年生の環境太郎くん(11)が見事「地球温暖化を止めるボタン」を手にした。栄えあるボタンを受け取った環境太郎くんだったが、記者の「どう使いますか?」という質問に「実はぼく、このボタン、うちのエアコンのリモコンに似てるなって思って…。壊れたリモコンの代わりになりませんかね?」と答え、会場は静まり返った。
なお、後日「エコミラクル大学」のホームページにアクセスしたところ「サーバーエラー:CO2削減のため一時的にサイトを停止しています」という表示が出るのみとなっている。環境省広報担当者は「来年の第2回大会では、オゾン層修復用の霧吹きを用意する予定です」と前向きなコメントを発表している。