
国際スポーツ連盟(ISF)は昨日、サッカー史上最も革新的な変革となる「空飛ぶサッカーボール」の公式ルールを発表した。従来の地上限定だったサッカーがついに空へ、そして将来的には宇宙へと拡大する道筋が示された格好だ。
新型サッカーボールは名古屋大学の風船工学科・浮田雲太郎教授(58)が開発した「選択的浮遊技術」を活用。ボールの内部に特殊ガスと微小センサーを組み込み、試合の状況に応じて最大50メートルまで浮上できるという。浮田教授は「子どもの頃、ボールを蹴ったら風に乗って屋根の上に行ってしまった経験から着想を得た」と語る。名古屋らしい実用的発想と風の都の気質が結びついた偶然の産物だという。
ISFが発表したルールでは、従来の地上プレーに加え、「空中セクション」という新たなプレーエリアが設定される。ボールが浮上した場合、各チーム3名までが特殊装備「アセンションパック」を装着して空中に上がることが許可される。このパックは背負い式の小型ジェットパックで、最大飛行時間は7分間。ISF技術委員長のフローティング・マクフライ氏は「現代サッカーに『垂直の次元』を加えることで、競技の可能性は無限に広がる」と興奮気味に語った。
しかし、この革新的ルールには早くも矛盾点や珍事が指摘されている。先日行われた非公式テスト試合では、ボールが突然40メートル上空まで浮上。追いかけた選手が鳥の群れと衝突するトラブルが発生した。また、空中セクションでのオフサイドラインの判定方法や、雨天時のパック故障対策など、未解決の問題も山積している。元イングランド代表DFのテリー・グラウンド選手は「私はジェット恐怖症なので、引退を検討している」と告白した。
賛否両論が巻き起こるなか、トップ選手たちの反応も分かれている。現バルセロナ所属のリオネル・フライ選手は「空中でのバイシクルキックを練習中です。重力がないと回転が止まらなくて難しいですね」と前向きなコメント。一方、マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ホバリングは「髪型が乱れるので、専用ヘアスプレーの開発を要求している」と語った。
さらにISFは2030年までに「宇宙サッカー」の実現を目指す構想も発表。国際宇宙ステーション(ISS)に特設フィールドを設置し、無重力環境での試合開催を計画している。これに先立ち、「宇宙サッカー協会(SSA)」が今月末に設立される予定で、初代会長には元宇宙飛行士で元サッカー選手のバズ・ゴールキーパー氏が就任するという。
今回の発表は、サッカーを含むスポーツの概念を根本から覆す可能性を秘めている。ISFスポークスパーソンは「地球上の重力に縛られてきたスポーツの常識を打ち破り、文字通り『青天井』の新時代を切り開く」と述べた。空飛ぶサッカーボールと宇宙サッカーの実現に向け、各国協会は対応に追われているが、日本サッカー協会は「まずは傘下の各チームに酸素ボンベと宇宙食の備蓄から始める」と慎重な姿勢を示している。ファンにとっては、スタジアムでの観戦方法から応援スタイルまで、あらゆる習慣の見直しが必要となりそうだ。