
千葉県船橋市の小さな漁港で、「宇宙ワカメ」と名付けられた奇妙な海藻が発見され、国際問題に発展している。地元漁師の鈴木正一さん(67)が今月初め、通常のワカメより3倍速く成長し、夜間に淡いブルーの光を放つという特異な性質を持つ海藻を発見したことから騒動は始まった。
「最初は単なる突然変異かと思ったんだが、これがスマホで撮った写真をSNSに上げたら『宇宙から来た』って話になっちまって」と鈴木さんは困惑した表情で語る。実際、投稿から48時間以内に「#宇宙ワカメ」のハッシュタグは17万回以上シェアされ、ワカメ業界に激震が走った。
船橋市のワカメ愛好会「わかめんず」の会長を務める主婦の佐藤みどりさん(43)は早速「宇宙ワカメ鍋」を考案。「普通のワカメと違って、噛むとポップコーンのようにはじける食感があるんです!子どもたちが『もっと食べたい』と言うのは初めてです」と興奮気味に話す。この鍋のレシピはTikTokで240万回再生を記録し、地元スーパーでは宇宙ワカメを求める行列が発生している。
事態を重く見た政府は、この現象を国際問題として扱うため、新たな機関「オーイシSSA(Space Seaweed Agency)」を緊急設立した。SSAの代表に任命された元宇宙飛行士で現・牛乳パック収集家の山田宇宙男氏(52)は「宇宙と海藻、この一見無関係な二つの要素が交差する歴史的瞬間です」と就任会見で語った。
オーイシSSAには、日本ワカメマイスター協会の金賞受賞者でIT企業に勤める高橋健太郎氏(38)や、海洋生物学者でK-POPダンサーの経歴を持つ川島マリン博士(29)など、多彩なバックグラウンドを持つメンバーが集結。「専門性より柔軟な発想が必要」という山田代表の方針により、公募で集まった高校生5名も調査チームに加わっている。
オーイシSSAの調査によれば、宇宙ワカメからは微量の未確認放射線が検出され、地球外生命体が地球訪問時に意図せず落としていった可能性が指摘されている。「UFOのポケットから落ちたワカメの種のようなものかもしれない」と川島博士は真顔で解説する。
調査員たちは当初、この放射線を恐れて10万円相当の特注宇宙服を着用していたが、後の分析で単に地元の老舗ラーメン店「銀河軒」の排気ガスと海水の化学反応だったことが判明。この出費に対し、船橋市議会で「税金の無駄遣い」と指摘されたが、山田代表は「宇宙服は今後の宇宙ワカメ収穫祭で活用します」と反論している。
最も衝撃的な展開は、宇宙ワカメを水槽に浸して特殊な音波を当てる実験中に発生した。なんと、ワカメから微弱な電波信号が検出され、解読したところ「ワカメはもっと塩辛く」という意味不明なメッセージが含まれていたというのだ。
「これは明らかに地球外知的生命体からの初めての公式コンタクトです」と山田代表は興奮気味に話すが、地元漁師の鈴木さんは「塩加減なら任せろ」と実務的な反応。早速、特製塩ダレに浸した宇宙ワカメを水槽に戻したところ、ワカメが一斉に水面に浮上するという奇妙な現象が観測された。
現在、オーイシSSAは宇宙ワカメを通じた地球外生命体との持続的コミュニケーション方法を模索中だが、一部の調査員からは「単にワカメが潮の満ち引きに反応しているだけでは」という冷静な意見も出ている。一方で船橋市は早くも「宇宙ワカメタウン」を自称し、観光PRを開始。市内には「宇宙ワカメソフトクリーム」や「ワカメエイリアングッズ」を販売する店が次々とオープンしている。
宇宙ワカメ栽培は、思わぬ形で地球外生命体との交流の扉を開くかもしれない。オーイシSSAの奮闘が続く中、船橋市の主婦たちはすでに「宇宙ワカメ鍋パーティー」を毎週金曜に開催。「地球の味を教えてあげたい」と佐藤さんは目を輝かせる。専門家たちが頭を悩ませる一方で、地元の人々は宇宙との交流を楽しんでいるようだ。今後、オーイシSSAがワカメを通じて異星人外交にどう挑むのか、塩加減とともに注目が集まっている。