
人気オープンワールドRPG「原神」は今年で5周年を迎え、その記念イベントとして「ログインボーナスの神」が実際にゲーム内に降臨することがわかった。従来の単なるアイテム報酬だけでなく、プレイヤーの現実生活にまで介入する前代未聞の試みとして、ゲーム業界に衝撃が走っている。
「原神神話研究所」の調査によると、この記念イベントでは曜日ごとに異なる「ログインボーナスの神」が出現し、ログインしたプレイヤーに現実世界での「ご加護」を与えるという。月曜日には「仕事運アップの神」、火曜日には「恋愛成就の神」、水曜日には「金運の神」、木曜日には「健康の神」、金曜日には「対人関係向上の神」が現れ、週末には「くつろぎの神」が疲れたプレイヤーを癒すとされている。
「これまで5年間、毎朝4時にログインボーナスをリセットする作業は神々の仕事だったんです」と語るのは、原神神話研究所の所長・高円寺太郎氏(46)。「ゲームの裏側には常に神々が働いており、彼らが『もっとプレイヤーと直接交流したい』と運営に直談判したことで今回のイベントが実現しました。神々と交渉する仕事はマジでキツいっす。とくにくつろぎの神とか、出勤前に『今日はなんか疲れたわ~』とか言い出すし…」と疲れた表情を見せた。
この異例のコラボレーションに、プレイヤーからは「神様が来るなら、もう毎日ログインしちゃう!」「ゲームしながら運気もアップするなら一石二鳥じゃん!」と好評の声が相次いでいる。一方で「神様のご機嫌が悪かったらどうしよう」「月曜の朝から仕事運アップされても会社行きたくないんだけど…」といった不安の声も少なくない。
しかし、このイベントには予想外の展開も。神々が選ぶ「ご加護」のプレゼントが、曜日のテーマとは妙にズレているのだ。例えば「仕事運アップ」の日に届くのは「温泉入浴剤」、「恋愛成就」の日には「卵かけご飯専用醤油」、「金運の日」には「アルミホイル10m」など。原神神話研究所の発表によると「神々は人間世界の常識を知らないため、『きっとこれが役立つはず』と真剣に選んでいる」とのことだ。
この状況について高円寺氏は「神様って言うても結局おっちゃんおばちゃんみたいなもんですわ。クリスマスに靴下をくれるけど、中身は欲しくもない防寒用の靴下、みたいな…」と語り、近所の銭湯でもらった入浴剤をサンプルとして記者に手渡した。ちなみに、取材中も高円寺氏はコーヒーを飲む前に必ず深呼吸をし、「これ、香り大事やねん」と熱弁していた。
原神5周年記念イベント「神々の降臨祭」は来月から開始予定。運営会社は「神々の気まぐれなプレゼントは、実はとても奥深い意味があります。例えば仕事運アップの日の温泉入浴剤は『仕事の後はしっかり休むことが大事』という神の教えなのです」と説明している。奇妙なログインボーナスに戸惑いながらも、プレイヤーたちはこの予測不能な「神様との交流」を新たなゲーム体験として楽しんでいるようだ。