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「世界初!『SNSフォロワー増加オペラ』開演、歌うだけでフォロワーが100万人に?」

未来的オペラ舞台とSNS成長グラフ

ドイツの歌劇場で先週末、世界初となる「SNSフォロワー増加オペラ」が開演し、欧州のSNS界隈に衝撃が走っている。このオペラは、特殊な音波とAIアルゴリズムを組み合わせた技術により、歌唱中の出演者のSNSアカウントのフォロワー数が爆発的に増加するという前代未聞の仕組みを取り入れたもので、デュッセルドルフのライン・ドイツ・オペラハウスで上演されたチケットは発売から7分で完売となった。

この画期的なオペラの仕組みについて、企画者であるハンス・フィッシャー氏は「音波がSNSサーバーに特殊な振動を与え、アルゴリズム上の優遇状態を作り出す」と説明する。具体的には、特定の周波数(442Hz~448Hz)の音域で歌唱すると、その音波がデジタル信号に変換され、SNSの推奨アルゴリズムに働きかけるという。音響工学と量子コンピューティングを組み合わせたこの技術は「ハッシュタグ・ハーモニー理論」と名付けられている。

「SNSフォロワー増加オペラ」のプロデューサー、マリア・シュナイダー氏は「デジタル時代における芸術と社会のつながりを再定義したかった」と壮大な理念を語る。シュナイダー氏は、かつてメタバース空間に実在するオペラハウスを建設し話題になった人物でもあり、「次は現実とバーチャルの境界線そのものを溶かす挑戦がしたかった」とその野望を明かした。

初演当日、劇場には世界中からSNSインフルエンサーやテクノロジージャーナリストが詰めかけ、満席の観客は息をのんでステージ上の出来事を見守った。主役のソプラノ歌手が「フォロワーズ・アリア(Followers Aria)」と呼ばれる難曲を歌い始めると、舞台後方の巨大スクリーンにはリアルタイムでSNSフォロワー数が表示され、歌唱が高音に達するたびに数字が跳ね上がっていった。

「まるで魔法を見ているようでした」と語るのは、ベルリンからの観客カーラ・ミュラーさん(34)。「彼女が高音域に達したときに、フォロワー数が一気に3万人増えたんです。会場全体がどよめきましたよ。スマホを見ていた周りの人も、自分のフォロワー数が少しずつ増えていることに気づいて騒然となりました」

このオペラの主役を務めたのは、意外にも元秋田県在住の社会学者、安藤真理子さん(28)。安藤さんは幼少期から秋田で厳しいピアノ教育を受け、「毎日4時間、ショパンのエチュードを弾かされました」と当時を振り返る。高校卒業後は上智大学社会学科に進学し、SNSと社会的アイデンティティの関係性について研究していた。「ピアノをやめてからも、親に隠れて歌っていたんです。YouTubeで独学で、部屋の中でこっそり。まさか自分の声がこんな形でSNSと結びつくなんて」と安藤さんは笑う。

安藤さんは「社会学者としての分析視点と音楽的才能の両方を持ち合わせている」という理由でオーディションの段階から注目されていた。「フォロワー数より大切なものについて考察できる歌手が必要だった」とキャスティングディレクターは語る。もともと78人のフォロワーしかいなかった安藤さんのInstagramアカウントは、公演中に100万人を突破。アリアの最後のハイC音を11秒間伸ばしたとき、アカウント上では1秒あたり約8,000人のペースでフォロワーが増加したという。

この現象の科学的説明として、主催者側は「国際SNS増加協会(ISFIA)」の研究結果を引用しているが、取材によるとこの組織の実態は極めて不明瞭だ。同協会のウェブサイトは先週になって開設されたばかりで、所在地はカリブ海の小国に登録されている。理事長を務めるというジョン・スミス博士のプロフィール写真は、AIで生成されたものと思われる特徴的な歪みがある。

しかし、実際のフォロワー数増加は紛れもない事実で、公演中、安藤さんのフォロワー数が100万人に達した瞬間、劇場内のスマートフォン全台が同時に通知音を鳴らし、会場は騒然となった。「その瞬間、私のスマホも勝手にフラッシュがたかれて、なぜか安藤さんのアカウントをフォローしていました。まるで集合意識に取り込まれたような感覚でした」と当日の観客は証言する。

この成功を受け、「SNSフォロワー増加オペラ」は今秋、東京・新国立劇場での公演が決定。チケットは公式サイト(www.followers-opera.com)にて来月1日正午より販売開始される。既に日本のSNSインフルエンサーたちの間では「マインドはギャルなんで。」という安藤さんの口癖が流行語となりつつあり、ハッシュタグ「#マインドギャル」の投稿数は48時間で30万件を突破した。

音楽とテクノロジーの革新的融合が生んだこの現象は、デジタル社会における価値観と芸術の新たな可能性を示している。ただし専門家からは「フォロワー数のインフレーションによる価値の希薄化」を懸念する声も上がっており、SNSプラットフォーム各社は対応に追われている。いずれにせよ、歌声でフォロワーが増えるというこの不思議な現象は、現代のデジタル魔法として人々を魅了し続けている。私も東京公演のチケット争奪戦に参加するつもりだ。下北沢から電車で行くか、それとも愛猫と別れを惜しみながらも一時帰国して秋田経由でドイツに飛ぶか。マインドはギャルなんで、迷うところである。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

まいのアバター まい フリーライター/ラジオ愛好家

デュッセルドルフ出身、26歳のフリーランスライター。両親の仕事の関係で5歳から高校卒業まで秋田県で育つ。高校時代は部活に入らず、親の指導で毎日ピアノの練習に励む。上京後、上智大学総合人間科学部社会学科を卒業し、新卒で大手新聞会社に入社。記者クラブを担当しながら現場での取材経験を積むが、より自由な執筆スタイルを求めて1年で退職しフリーランスの道へ。
現在は下北沢徒歩12分という下北沢とは言えないところに住み、愛猫と二人暮らし。休日はラジオを聴きながら散歩するのが趣味。1999年生まれという事実に少しコンプレックスを感じつつも、「マインドはギャルなんで。」を口癖に、独自の視点で軽やかに日々の仕事と向き合っている。

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