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「世界初!観光地専用『かっこいいポーズ専用線路』開通、乗客は全員ポーズを決めないと発車しない新ルール導入」

京都背景のクールポーズ列車

京都府舞鶴市と京都市を結ぶ新路線「かっこいいポーズ専用線路」が先月開通し、世界初の驚きの新ルールが導入された。この路線では、乗客全員が「かっこいいポーズ」を決めない限り、電車は発車しないという。

「観光地の写真映えを最大化するため、移動中からポージングの練習をしていただこうという発想です」と語るのは、この企画を推進した「ポーズ・パーフェクト協会」の山田ストライク会長。「日本人はシャイで、観光地での写真撮影時に固まってしまう方が多い。この電車に乗る間に練習して、京都での思い出写真をもっとかっこよく撮ってほしいのです」

同協会が定めた「かっこいいポーズ」の基準は3つ。「1. 両手が身体の横にダラリとしていないこと」「2. 顔に表情があること」「3. 何かに挑戦している感が伝わること」だという。この基準に基づき、乗客がポーズを決めると、車内に設置された「ポーズ判定AI」が採点。全員が70点以上を獲得しない限り、電車は発車しないシステムになっている。

「ポーズパフォーマンス学」を提唱する架空大学「インスタグラマブル大学」の佐々木フォトジェニック教授は「人間の自信の42%はポーズから生まれる」と主張する。「肩を張って胸を張るだけで、テストステロンが13.7%増加し、自己肯定感が向上するという研究結果もあります。観光客がかっこいいポーズを取ることで、京都の魅力も相乗効果で11.2倍になります」

本誌記者(私)も実際に乗車してみた。平日午後2時の電車には、私を含め14人が乗車。「ポーズ準備」のアナウンスが流れると、周囲の乗客はスマホで事前に調べていたポーズの確認を始めた。ドキドキしながらも、マインドはギャルなので、両手でピースサインを作り、片足を上げるポーズを決めてみた。

ところが、判定AIからは「標準的過ぎる。個性が感じられない。点数:63点」という厳しい評価が。結局、私のポーズが原因で電車は10分間発車できず、他の乗客からは冷ややかな視線を浴びた。猫と暮らす生活で人間との交流が減っていたせいか、とっさの判断力が鈍っていたようだ。1999年生まれの自分より、2000年代生まれの若者たちの方がずっと自然にかっこいいポーズを決めていたのが悔しい。

乗客の反応は賛否両論だ。大阪から来たという大学生グループは「写真映え練習になるし、電車の中で退屈しないからむしろありがたい」と絶賛。一方、70代の男性は「ただ京都に行きたいだけなのに、なぜこんな屈辱を味わわなければならないのか」と憤っていた。

同協会によれば、このユニークなルールによって地域の観光消費額は先月比で32.8%増加したという。「ポーズ力」が地方創生の切り札となる可能性もある。また来月からは「感情表現特急」も運行予定で、乗客全員が同じ感情(喜怒哀楽)を表現しないと加速しないという企画も検討中だ。

日本の観光地を救う新たな試みとして注目される「かっこいいポーズ専用線路」だが、私のような「ポーズ音痴」にとっては新たな社会的障壁になりかねない。それでも、チャレンジ精神だけは大切にしたい。今度はラジオで聴いた芸能人のポーズを研究して、リベンジしたいと思う。マインドはギャルなんで、諦めません。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

まいのアバター まい フリーライター/ラジオ愛好家

デュッセルドルフ出身、26歳のフリーランスライター。両親の仕事の関係で5歳から高校卒業まで秋田県で育つ。高校時代は部活に入らず、親の指導で毎日ピアノの練習に励む。上京後、上智大学総合人間科学部社会学科を卒業し、新卒で大手新聞会社に入社。記者クラブを担当しながら現場での取材経験を積むが、より自由な執筆スタイルを求めて1年で退職しフリーランスの道へ。
現在は下北沢徒歩12分という下北沢とは言えないところに住み、愛猫と二人暮らし。休日はラジオを聴きながら散歩するのが趣味。1999年生まれという事実に少しコンプレックスを感じつつも、「マインドはギャルなんで。」を口癖に、独自の視点で軽やかに日々の仕事と向き合っている。

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