
国際的なペットの平和共生を目指す「国際犬猫結婚協会(IDCMA)」は、昨日、東京・高円寺の某古着屋の2階で記者会見を開き、ペットの「仮初め婚」制度の導入を発表した。同協会の代表を務める架空大学教授の三毛猫太郎氏は、「犬と猫の結婚を通じて、種の垣根を超えた調和のとれた社会を実現したい」と熱弁を振るった。
同協会によると、この制度は犬と猫の「お見合い婚」を主軸としており、すでに都内の複数の動物病院がマッチングサービスを開始している。特筆すべきは、結婚式の際に使用される「ペット用ウェディングドレス」が、なんと銭湯の脱衣所で採寸されるという斬新な取り組みだ。
しかし、この発表に対して猫たちから大きな反発の声が上がっている。高円寺のシェアハウスに住む人気インフルエンサー猫の「みかんちゃん」(推定4歳)は自身のInstagramで「#独身貴族宣言」を投稿。「私たち猫は昔から自由な生き物。結婚なんて古いシステムに縛られるつもりはにゃい」と、毛並みを整えながら語った。
一方、犬たちの反応は概ね好意的だ。渋谷のドッグカフェで取材に応じたトイプードルのポチ君(6歳)は、「僕たちはもともと群れで生活する習性があるワン!猫さんたちと仲良く暮らせたら素敵だと思うワン!」と尻尾を振りながら答えた。
この動きに対し、ペット行動学の権威とされる「猫カフェもふもふ」のアルバイト店長・山田もふお氏(28)は、「実はこれ、飼い主のエゴなんですよね。猫は基本的に気分屋なので、朝に結婚を決意しても、夕方には『やっぱりいいにゃ』って言い出すかもしれません」と指摘する。
結局のところ、この制度が本当に世界平和に貢献するかは不透明だ。ただし、猫たちの「独身貴族宣言」によって、YouTubeでの猫動画の再生回数が急増しているという意外な副産物も。なお、記者は締め切り前にもかかわらず、取材中に発見した新作猫動画を3時間ほど視聴してしまったことを付け加えておく。