
千葉県船橋市の商店街「ハッピームーンストリート」で実施された「月面旅行が当たる!超大型セール」について、驚きの事実が明らかになった。当選者が体験する「月面旅行」の正体は、某大手映画会社が制作中のSF映画「月面の約束」のエキストラ出演権だったことが判明。商店街振興組合の緊急記者会見で発表された。
セールは今年7月から3ヶ月間実施され、期間中の総売上は前年比350%増を記録。抽選で3組10名に「月面旅行」をプレゼントするという破格の企画で、SNSでも大きな話題を呼んでいた。特に商店街の老舗和菓子店「月うさぎ」の「宇宙羊羹」は行列が絶えず、一日最高2000本を売り上げるなど、各店舗で予想を上回る盛り上がりを見せていた。
しかし、当選者に届いた案内状には「ロケ地:茨城県つくば市 廃工場跡地スタジオ」と記載されており、実際の月面旅行ではないことが発覚。当選者の一人で地元主婦の月岡さん(42)は「最初は怒りましたが、宇宙服を着て無重力歩行のシーンを撮影できると聞いて、逆に楽しみになってきました」と複雑な心境を語る。
商店街振興組合の理事長・星野太郎氏(58)は「確かに誤解を招く表現でした。しかし、映画のワンシーンに参加できる権利は、実際の月面旅行よりも希少価値があると考えています」と釈明。映画プロデューサーの銀河守(ぎんがもり)氏も「地域活性化と映画PRの相乗効果を狙った斬新な試みです」と語った。
なお、撮影に参加した当選者たちには「宇宙食開発チーム監修」という触れ込みの真空パック入りカレーパンが配布されたが、これも実は商店街の人気パン屋「ベーカリーアポロ」の通常商品だったことも判明。しかし不思議なことに、この事実が明らかになった後も同商品の売り上げは増加を続けているという。商店街では今後、「火星探検隊募集」企画も検討しているとのことだが、果たして実現するのだろうか。