
中国医学研究所は昨日、画期的な「笑い療法」の研究結果を発表し、その過程で意外にも日本語が「国際治療言語」として認定される異例の事態となった。同研究所の張笑(チャン・シャオ)主任研究員によると、日本語の「あはは」「うふふ」「えへへ」といった擬音語が、世界共通の治療効果を持つことが判明したという。
研究チームは当初、咳の症状緩和を目的とした治療法の開発を進めていたが、誤って「笑い声データベース」を参照してしまったことから、この発見に至ったとされる。「実験室のコンピューターが『かはっ(咳)』を『あはっ(笑)』と誤認識したのが始まりでした」と張主任は苦笑いを浮かべながら説明する。
この発表を受け、北京市内の複数の病院では早速、日本語の笑い声を取り入れた治療が開始された。しかし、予期せぬ事態も発生している。第三人民病院では、患者たちが「わはは」「うひひ」と笑い声を上げ続けた結果、病院全体が笑いの渦に包まれ、診療に支障が出る事態となった。「手術室からも『くすくす』という声が漏れ出て、深刻な状況です」と病院関係者は頭を抱える。
この状況を重く見た「国際笑い学会」(本部:スイス・チューリッヒ)は緊急会議を開催。同学会の設立者であるハンス・ゲラゲラ博士は「笑いの感染力を甘く見ていた」と述べている。同博士は以前、「世界平和笑い大会」で優勝した経歴を持つが、その大会自体が実在したかどうかは確認が取れていない。
日本のバラエティ番組界にも影響が及んでいる。某放送局では「治療効果の高い笑い」を研究するため、お笑い芸人たちが白衣を着用して番組収録を行うようになった。視聴率は急上昇したものの、「『あはは』の後に『びょんびょん』と言わないと効果が薄い」という噂が広まり、収拾がつかない状態となっている。
東京都内の某病院では、従来の「静かにしてください」という看板に代わって「適度な笑いのみ推奨」という新しい看板が設置された。ある入院患者は「夜中に隣のベッドから『くくく』という声が聞こえて眠れない」と不満を漏らすが、担当医は「それも治療の一環です」と真顔で答えるという。
専門家たちは、この笑い療法の行方を懸念している。国際医療コンサルタントの山田太郎氏は「『笑う門には福来る』は本当かもしれませんが、『福』の代わりに『混乱』が来ているようです」と指摘。今後は笑い声の種類や大きさ、タイミングなどを細かく規定した「国際笑い声基準(ISO-HAHAHA)」の策定が検討されているという。