
大阪府東大阪市の「ゴジュウジャー協会」が、前代未聞のスポーツイベント「カレーで100m走」を開催し、参加者たちが香り漂うトラックを駆け抜けました。驚くべきことに、カレーの香りに誘われた選手の中には、自己ベストを3秒も更新する者が現れ、会場を驚かせました。
大会では、「カレー香気研究所」が特別に開発した「カレー香気測定器K-2000」が使用されました。この最新鋭の機器は、カレーの香気成分を数値化し、風向きや湿度まで考慮して最適な香りの届く距離を計測。「これまで人類は、カレーの香りを科学的に活用してこなかった。それは大きな見落としでした」と、研究所所長のカレー・ハンゾー氏は熱く語ります。氏は学生時代、カレー100日連続食べ続けた経験を持つカレーのスペシャリストでもあります。
参加者たちは大会に向けて独自の「香りトレーニング」を実施。地元の老舗カレー店「カレーの聖地」で修行を積んだという田中選手(28)は「最初は『カレー食べたい病』になって練習にならなかった。でも今では香りだけで満足できるようになりました」と笑顔を見せます。練習中、近所の猫たちが集まってくるというハプニングも。「カレーの香りで猫も速くなるんちゃうか」と、田中選手は新たな研究テーマを提案しています。
興味深いのは、カレーの種類によって記録が変わること。バターチキンカレーの香りでは平均2秒、ドライカレーでは1.5秒の記録短縮が見られました。「スパイシーな香りが交感神経を刺激し、アドレナリンの分泌を促進するのではないか」と、カレー・ハンゾー氏は分析します。研究所では、カレーの香りを嗅ぐだけのダイエット法の開発も検討中とか。
次回大会は、さらにパワーアップして開催される予定です。「次は1000mリレーに挑戦したい。バトンの代わりにナンを使うのはどうでしょう」と、協会の山田会長は意気込みます。また、「カレー検定」の導入も検討されており、香りの違いを嗅ぎ分けられる「カレーソムリエ」の資格制度も整備される見込みです。
世界初の「カレーで100m走」は、スポーツとグルメの新たな可能性を切り開きました。「カレーの香りで人は強くなれる」。そんな意外な真実が、この東大阪から世界に発信されようとしています。なお、取材後、記者は近所のカレー屋に直行。香りに誘われて、ついつい大盛りを注文してしまったことを付け加えておきます。