
千葉県船橋市の一般家庭で飼われている雑種の茶トラ猫、ジャスティンパレス(推定5歳)が、来年の大統領選に向けて立候補を表明し、政界に激震が走っている。「猫の手も借りたい政治改革」を掲げる犬猫党から出馬する同候補は、TikTokでの政見放送動画が240万回再生を突破。「にゃんとかしなきゃ!」というキャッチフレーズと、日向ぼっこ中に突如「ニャー!(私に任せて!)」と鳴く姿が若者層の心を掴み、支持率は驚異の32%にまで上昇している。
飼い主の高校生・佐藤美咲さん(17)によると、ジャスティンは「特に変わった特技もなく、ゴロゴロと寝ているだけの普通の猫」だったという。転機は3ヶ月前、美咲さんが投稿した「homework多すぎて猫の手も借りたい」というツイートに、ジャスティンが偶然写り込んでいた一枚の写真。机の上で寝そべりながら万年筆を前足で掴んでいるような絶妙なアングルが「まさに政治家」と話題に。これを発端に、SNSで「#猫の手も借りたい」というハッシュタグが大流行し、犬猫党からスカウトされるに至った。
ジャスティンの政策は意外にも具体的だ。「全国の公園にひなたぼっこスポット1000万か所設置」「カリカリ支給制度の確立」「マタタビ特区の創設」など、ペットと人間の共生を目指した革新的な提案が並ぶ。特に注目を集めているのが「猫の手労働改革」で、「人間が疲れすぎて猫と遊ぶ時間がないのはおかしい」という視点から、労働時間の短縮を訴えている。
一方で、ジャスティンの立候補に対する批判の声も存在する。「爪とぎ政治は許されない」「国会議事堂の柱が傷だらけになる」といった懸念や、「大統領執務室でずっと寝ているだけでは?」という指摘も。これに対し犬猫党の広報担当は「人間の政治家だって居眠りしているじゃないですか」と反論している。
専門家からは「これは若者の政治離れに対する警鐘であり、現代社会への風刺」との分析も。ペット行動学の権威、架空大学の猫山教授は「猫は本来、人間社会のヒエラルキーなど眼中にない。その猫が政治に参入せざるを得ない状況こそ、現代社会の歪みを表している」と指摘する。
立候補表明後初の記者会見では、質疑応答の最中に突如「ゴロゴロ」と喉を鳴らし始め、そのまま昼寝を始めるハプニングがあった。しかしこれも「本音で生きる姿勢」として支持者から絶賛され、むしろ支持率アップにつながったという。なお、記者会見後の打ち上げでは高級マグロのトロを堪能したとの情報もある。
果たして日本初の猫大統領は誕生するのか。「にゃんとかなるさ!」という期待と「これじゃ国が廃猫になる」という不安が交錯する中、ジャスティンは今日も変わらず、執務室ならぬこたつの中で平和な昼寝を続けている。