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ローカル盆踊り大会、参加者全員が「平和のロックンロール」で国連から平和賞受賞!?

エルビス風盆踊り&太鼓祭

名古屋市中区の住宅街で毎年開催される「下菊水町盆踊り大会」が、国連からの平和賞受賞の噂で、にわかに国際的な注目を集めている。発端は先週末に行われた同大会で、参加者全員が突如「平和のロックンロール」と称するパフォーマンスを披露したことだった。

「あんなことになるとは誰も想像していませんでした」と語るのは、町内会長の鈴木幸男さん(72)。「例年通り『炭坑節』や『東京音頭』を踊るつもりが、孫がスマホで見た動画の影響で『エルビス・プレスリー風の盆踊り』を提案してきたんです。断るつもりでしたが、ここ数年参加者が減少していたので思い切ってやってみることにしました」

当日、会場となった下菊水町公園には、なんと参加者全員がエルビス・プレスリーの特徴的な白いジャンプスーツと大きなサングラスを身につけて集結。伝統的な和太鼓のリズムに合わせて「ブルー・スエード・シューズ」や「ハートブレイク・ホテル」のメロディが流れ、参加者たちは腰を激しく振りながらも、きちんと円になって踊るという奇妙な光景が展開された。

「最初は恥ずかしかったですけど、孫と一緒に踊ってるうちに楽しくなっちゃって」と話すのは、婦人会の田中みどりさん(68)。「若い頃、こっそりエルビスのファンだったこともあって、昔を思い出しましたね」

この奇妙な盆踊りの様子は参加者の1人がSNSに投稿したことで拡散。「#盆踊りロックンロール」のハッシュタグは一晩で10万件を超える投稿数を記録した。さらに驚くべきことに、翌日「国際盆踊り平和協会(IDPA: International Dance for Peace Association)」を名乗る団体から「平和のロックンロール大賞」の受賞通知が町内会に届いたという。

「突然『国連の下部組織です』という英文メールが来て、『貴町の革新的な文化融合の取り組みは世界平和に貢献するものとして高く評価されました』と書かれていました」と鈴木町内会長。「Google翻訳にかけて読みましたが、なにせ英語なので本物っぽく見えました」

調査によると、「国際盆踊り平和協会」なる団体は実在せず、国連との関係も一切ないことが判明。メールの送信元は、町内会の副会長である佐藤徹さん(69)の息子で、ニューヨークに住む佐藤ケンイチさん(42)だったことが発覚した。

「父から送られてきた動画があまりにも面白くて、ちょっとしたジョークのつもりでした」と佐藤ケンイチさんはオンラインインタビューで語った。「でも、国連の公式SNSアカウントが本当に『いいね』してしまったので、予想外の展開になりました」

実際、国連のソーシャルメディア担当者が誤って「いいね」ボタンを押したことで、この騒動はさらに信憑性を増すことになった。国連広報部はすぐに「いいね」を取り消し、「職員の個人的な行動であり、公式な評価ではない」との声明を発表したが、時すでに遅し。国内外のメディアは「名古屋の盆踊りが国連から平和賞」と報じ始めた。

この騒動を受け、全国の盆踊り大会でロックンロール要素を取り入れる動きが急速に広がっている。静岡県では「ツイスト音頭」、北海道では「炭坑節スラップベース」版が登場。京都の老舗和菓子店は「エルビス饅頭」を限定発売し、初日で完売したという。

この現象について文化人類学者の高橋教授は「地方の小さな催しが世界的な関心を集め、新たな文化として進化していく好例」と分析する一方、「いわゆる『フェイクニュース』が文化創造の原動力になる現代の奇妙さを示している」と指摘する。

なお、下菊水町では来年の盆踊り大会に向けて「世界平和ロックンロール盆踊り選手権」の開催を計画中とのこと。すでにスポンサー企業から引き合いがあるという。町内会長の鈴木さんは「世界中から参加者を募りたい。ただし、参加費は1人5000円で、収益は町内会の飲み会に使わせていただきます」と笑顔で話していた。ガセネタから始まった騒動が、地域活性化と国際交流の意外な架け橋になるかもしれない。(みつき)

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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