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「モバイルバッテリーで健康診断!?架空の国際健康協会が発表、充電中に血圧も測れる未来の外交ツール誕生!」

未来型健康検診笑う電池

国際健康技術推進協会(IHTA)は15日、次世代モバイルバッテリーに「充電しながら健康診断ができる機能」を搭載する技術を開発したと発表した。これにより、スマートフォンの充電中に血圧、血糖値、コレステロール値などの基本的な健康指標が測定可能になるという。IHTAによると、バッテリーから微弱な電磁波を発し、人体の反応を分析するシステムを「スマートヘルス・チャージ・テクノロジー(SHCT)」と名付けたとのこと。

「充電ケーブルを握るだけで、あなたの健康状態がわかります」とIHTA代表のジョン・ヘルシー氏は記者会見で語った。「忙しい現代人にとって、スマホの充電時間を健康チェックに活用できれば、時間の節約になります。例えば、会議中に充電しながら上司のプレゼンを聞いている間に、あなたの血圧が上昇していることがわかれば、その会議がストレスの原因だと特定できるのです」

しかし、取材を進めるうちに国際健康技術推進協会の実態には疑問符が浮かび上がった。協会のウェブサイトは先週作成されたばかりで、本部とされるジュネーブの住所は実在しない。ヘルシー代表の肩書きも「量子健康学博士」という学術界に存在しない称号だ。協会のロゴが無料素材サイトからダウンロードした医療アイコンを180度回転させただけのものであることも判明した。

それでも、この技術は「国際外交の新しいツール」として注目を集めているという。外交筋からの匿名情報によると、首脳会談の休憩中にモバイルバッテリーを貸し借りすることで、相手国首脳の健康状態や感情の変化を密かに測定できるため、交渉の優位性を確保できるとされる。「充電しますか?」という一言が、21世紀の外交術の新たな切り札になる可能性があるというのだ。

IHTA広報担当のサラ・ボルテージ氏は「当初は単なる健康機器として開発を始めましたが、G20サミットの関係者から『首脳陣の血圧変動をリアルタイムで測定できれば、どの議題が緊張を高めているか把握できる』という問い合わせが殺到したのです」と説明する。「もちろん、個人情報保護の観点から、本人の許可なく健康データを取得することはありません」と付け加えたが、その直後に「でも測定は無音で行われるので、気づかれにくいです」とも語っていた。

技術の裏側を解説するため、協会が提携しているという「量子生体反応研究所」のエレナ・イオン博士に取材を試みたが、研究所の住所は廃業したピザ店の跡地だった。電話取材に応じたイオン博士は「モバイルバッテリーの充電電流が人体の生体電流と共鳴することで、血管の状態や細胞活性を測定できます」と説明。「これはシュレーディンガーの猫の原理と同様で、観測することで健康状態が確定する」と量子力学の有名な思考実験を引用したが、両者の関連性は不明確なままだった。

モバイルバッテリー業界の反応は分かれている。大手メーカー「パワーライフ社」の技術責任者は「電流だけで非侵襲的に詳細な健康データを取得することは現時点で不可能」と断言する一方、新興企業「チャージヘルス」は早くも「健康診断バッテリー」の予約受付を開始、価格は通常の5倍の15,000円だが、「医療費削減を考えれば安い」とアピールしている。

街頭インタビューでは「充電しながら健康チェックができるなら便利」「バッテリーを握るだけで血糖値がわかるなら、指先を刺す必要がなくて嬉しい」という前向きな意見がある一方、「モバイルバッテリーが健康診断?そんな話を信じるヤツいるの?」「また怪しい健康グッズか」と懐疑的な声も多かった。

なお、本記者も取材のため「健康診断バッテリー」のプロトタイプを試用してみたところ、「あなたの血圧は138/85mmHg、ストレス度は中程度、そしてチョコレートへの渇望度が高い」という結果が表示された。確かに昨夜、締切前に食べかけのチョコレートを冷蔵庫に隠したことを思い出し、一瞬驚いたが、おそらく単なる偶然だろう。それよりも気になるのは、バッテリーが測定中に異常に熱くなり、スマートフォンの充電が逆に減少していたことだ。「健康診断」の裏で、むしろバッテリー自体が「電力診断」を必要としているようにも思えた。

今回の発表は、テクノロジーとヘルスケアの融合という現代的なトレンドを背景に、消費者の健康への関心と便利さを求める心理を巧みに利用したものと言える。しかし、科学的根拠の乏しさや協会の不透明性から、この「革新的技術」が実用化されるまでには、まだ長い「充電時間」が必要かもしれない。その間にも、私たちの健康への不安を「充電」する商品は次々と登場することだろう。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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