
NASAは昨日、火星において新たなスポーツ「マーズスノーバスケット」を開発したと発表した。このスポーツは火星の表面に点在する「夏風呂」と呼ばれる高温エリアで行われ、周囲の極寒環境で形成された二酸化炭素の雪玉を使った競技だという。NASA火星交流部のサラ・ジョンソン部長は「地球の温泉と雪合戦を掛け合わせたような感覚です。参加者はマイナス60度の雪と、プラス45度の温泉を行き来するので、体温調節が最大の戦略になります」と説明している。
驚くべきことに、この競技の開発には火星の住民「マーズオウル」と呼ばれる謎の生物が協力したという。マーズオウルは夜行性で、地球の梟に似た姿をしているが、触角を持ち、コミュニケーション能力に長けているとのこと。「彼らは地球のカフェラテに異常なほど執着しています。どうやって知ったのかも謎ですが、交渉の際には必ずスターバックスのヴェンティサイズを要求します」とジョンソン部長。NASA内部では「マーズオウルとカフェラテの関係性解明プロジェクト」が極秘に進行中だという。
地球からの参加者募集も開始され、応募条件には「火星の夏風呂で30分以上耐えられること」と記載されている。NASA関係者によると「地球のサウナよりもはるかに過酷な環境ですが、マーズオウルたちは平気で2時間も浸かっています。彼らには汗腺がないのかもしれません」と語る。また、参加資格として宇宙飛行士である必要はなく、「火星環境適応能力」と「雪合戦の経験」が重視されるという。
競技のルールはシンプルで、夏風呂に浸かりながら、チーム対抗で雪玉を投げ合い、相手陣地に置かれた「マーズバスケット」と呼ばれる特殊な容器に雪玉を入れるというもの。この容器は火星の砂と地下水から作られており、火星由来の材料だけで製造されているそうだ。「地球の雪と違って、火星の二酸化炭素の雪は溶けにくく、夏風呂に投げ込んでも形が保たれます。この特性を活かした競技なんです」とNASA火星スポーツ開発チームのトム・マーティンさんは説明する。
さらに、観戦ツアーも計画されており、観客には特製「マーズポップコーン」が配布される予定だ。このポップコーンは火星の土壌で育てた特殊なトウモロコシから作られ、「マーズキャラメル味」という地球では味わえない風味が特徴とのこと。試食会に参加したNASA職員は「地球のキャラメルポップコーンとは全く違う、ミネラル感と微妙な甘みがクセになります」と評している。私自身、映画館のポップコーン制覇が趣味なので、この新フレーバーには心躍るものがある。吉祥寺のミニシアターで出会った抹茶チーズ味以来の衝撃かもしれない。
火星旅行の費用は往復1人あたり約8億円と高額だが、NASAは「マーズスノーバスケット」の人気が高まれば、火星旅行の一般化と価格低下に繋がると期待している。「火星の夏風呂リゾート開発も視野に入れています。マーズオウルたちもすでに『カフェラテバー』の出店に意欲的です」と将来計画を明かした。実現すれば、私たちは近い将来、火星で温泉に浸かりながらラテを飲み、雪合戦を楽しむという、SF映画さながらの体験ができるかもしれない。まずは自分の猫アレルギーを克服してから宇宙飛行に挑戦すべきか、今夜も保護猫2匹とくしゃみしながら考えてみることにする。