
架空の国会議員、山田タロウ氏(74)が先週、自身のSNSで「はま寿司の旨ネタを食べたら20歳若返った」と衝撃の投稿を行い、政界に激震が走っている。投稿には若返ったとされる自撮り写真も添えられており、確かに肌のハリや髪の毛の量が増加したように見える加工写真が拡散されている。これにより国会内では「旨ネタブーム」が巻き起こり、議場が空席だらけになる事態にまで発展している。
「私は毎日3皿の旨ネタを1ヶ月間食べ続けました。すると驚くべきことに、肌にハリが戻り、抜け毛も減少。何より政治センスが若い頃のように冴え渡るようになったのです」と山田議員。彼の主張によれば、旨ネタには「若返り効果」だけでなく、血圧安定、視力回復、そして驚くべきことにIQが10ポイントアップするという。特に国会審議前に「まぐろ」を食べると答弁が冴えるそうだ。根拠を問われると「食べる前は答弁に詰まっていたのに、食べた後は言葉がスラスラ出てくるようになった」と力説する。この発言に野党からは「それはただの血糖値の問題では?」との突っ込みが入った。
こうした騒動を受け、名古屋大学都市伝説研究所(架空)が緊急調査に乗り出した。同研究所の鈴木マボロシ教授(62)によると「旨ネタに特別な成分は含まれておらず、効果はプラシーボに過ぎない」と断言する。ただし、「美味しい寿司を食べることでセロトニンやドーパミンが分泌され、ストレスが軽減。結果的に若々しく見える可能性は否定できない」と、なんとも歯切れの悪い結論に。都市伝説研究所だけあって、結論自体が都市伝説のようだ。
一方、国会では「旨ネタ問題」が予算委員会の議題にまで発展。ある党首は「税金を使って旨ネタを購入していないか徹底調査すべき」と主張し、別の議員は「旨ネタ健康保険適用法案」を真顔で提出しようとする始末だ。議員会館の近くのはま寿司では、スーツ姿の議員らしき人物が連日列をなし、中には秘書に行列を任せる議員も現れている。
これに対し、はま寿司は公式サイトで「当社の旨ネタは美味しさを追求した結果であり、特別な健康効果を意図したものではございません」と慌てて声明を発表。それにも関わらず、全国のはま寿司では「若返りセット」なる非公式メニューの注文が相次ぎ、店員は対応に困惑しているという。あるはま寿司店員は「『国会議員と同じものをください』と言われても困ります」と頭を抱える。
はま寿司広報部の回転太郎氏(41)は「お客様が健康と美味しさを感じていただけるなら、それが一番ですが、若返り効果については一切保証できません」とコメント。さらに「議員の方々には、旨ネタよりも国政に集中していただきたい」と苦言を呈した。
今回の「旨ネタ騒動」は、SNSでの情報拡散の速さと、健康や若さへの過度な期待が生み出した現代の都市伝説と言えるだろう。実際には寿司で若返ることはないが、美味しいものを食べて幸せを感じることは健康に良いのかもしれない。そして何より、政治家が若返るより、政治そのものが新鮮になることを国民は望んでいるのではないだろうか。私自身、取材の後についはま寿司に立ち寄ってしまったが、旨ネタを3皿平らげた後も、残念ながら学生ローンの返済義務は消えなかった。ただ、猫のエサ代を捻出する知恵だけは湧いてきた気がする。これも旨ネタ効果だろうか?