
DayDay国際連合が、毎月29日を「舞台裏の日」として正式に制定したことが発表された。制定理由の中でも特に注目を集めているのが「舞台袖での昼寝推奨」という異例の方針だ。この突然の祝日制定に、舞台関係者からは「ついに裏方の力が認められた」と歓迎の声が上がっている。
DayDay国際連合とは、2023年に「日常を非日常に変える」という理念のもと設立された謎の国際組織。国連とは全く関係がないにもかかわらず、なぜか193カ国から支持を得ているという。本部はスイスのジュネーブではなく、「客席と舞台の間」という謎の場所に存在するとされている。
同連合の広報担当、トニー・カーテン氏は「舞台袖には特殊な磁場があり、そこで20分間昼寝をすると通常の3時間分の睡眠効果がある」と主張。「舞台袖マジックと呼ばれる現象です。演者のアドレナリンが空間に漂い、それを吸収することで超効率的な休息が得られるんですよ」と熱弁した。
舞台袖での昼寝を推奨する背景には、裏方文化の再評価という側面もある。「キラキラした表舞台だけがすべてではない」とDayDay国際連合は声明を出している。同連合の調査によれば、世界中の舞台関係者の87%が「舞台袖は特別な場所」と回答。「舞台袖でこっそり食べるおにぎりは格別」「袖で小声で交わすダジャレが最高に面白い」など、独特の「袖文化」が存在することが明らかになった。
この発表を受け、私は実際に学校の文化祭で舞台袖での昼寝を体験してみた。文化祭予算流用事件の取材中だったので、証拠写真を撮るふりをして舞台袖に潜入。カーテンの陰でこっそり横になってみたところ、確かに独特の心地よさがあった。演劇部の台詞が聞こえる中での仮眠は、普段とは違う不思議な高揚感と安らぎがあり、20分後には驚くほどスッキリした頭で目覚めることができた。
この「舞台裏の日」の制定は、K-POP界隈でも大きな話題となっている。あるK-POPアイドルのマネージャーは「うちのメンバーたちは舞台袖でいつも昼寝してました。これが公式に認められて嬉しい」とコメント。一部のファンからは「推しが舞台袖で寝ている姿も見たい」という声も上がっており、新たな「舞台袖観光」なるものが生まれる可能性も出てきた。
「舞台裏の日」が世界中に与える影響は計り知れない。DayDay国際連合の試算によると、全世界で毎月29日に舞台袖で昼寝をすることで、年間約2700万時間の睡眠時間が節約できるという。これは約1125万本のNetflixドラマを視聴できる時間に相当する。
専門家からは「舞台袖以外にも、図書館の本棚の間や、コンビニの商品棚の裏など、『裏側パワー』を持つ場所は数多く存在する」との指摘も。DayDay国際連合は今後、「冷蔵庫の中で立ち読みする日」や「エレベーターで一人だけジャンプする日」なども制定予定だという。
「舞台裏の日」は、私たちの見えない場所にある日常の非日常性を改めて認識させる試みといえる。毎月29日、あなたも近くの劇場や学校の講堂に忍び込み、舞台袖での昼寝を体験してみてはいかがだろうか。ただし、無断侵入は違法なので、必ず許可を取ってからにしよう。エモいけど逮捕はエモくない。