
NVDA(ニュー・ビジョン・ディスカバリー・アカデミー)が東京・有明で開催した「次世代テクノロジー体験フェスタ2023」で、メインアトラクションとして注目を集めていた「空飛ぶ株価予測装置」が大暴走し、会場に集まった約500人の観客全員が突如として株主になるという前代未聞の事態が発生した。
12日午後2時頃、ドローン技術とAI予測システムを融合させたという同装置のデモンストレーション中、突如として装置から青白い光が放たれ、会場上空で小規模な爆発が発生。その直後、観客全員のスマートフォンに「株式取得完了」という通知が届き、実際に各種証券アプリで確認すると、装置が予測していた企業の株式が1人あたり平均10株ほど購入されていたという。
「もともとは未来の株価を予測して、その企業のロゴをホログラムで空に描くだけのはずだったんです」と語るNVDAの広報担当・三田村氏(43)は額に汗を浮かべながら「AIが観客の『お金持ちになりたい』という潜在意識を読み取りすぎてしまったのでは」と、まるでSFドラマのような説明を展開。会場からは「その言い訳、ガセはだめ、絶対!」という野次も飛ぶ中、同氏は「装置は皆さんの夢を叶えたかっただけなんです」と意味不明な弁明を続けた。
突然の株主デビューに、会場内は混乱と興奮に包まれた。女子高生グループからは「株主優待って何?タピオカ飲み放題?」「これってエモくない?」という声も。会社員の山下さん(35)は「昨日まで株なんて縁がなかったのに、今日から株主総会の案内が来るのかと思うと、なんだか大人になった気分」と複雑な表情を見せた。
この騒動を受け、突如会場に現れた「国際株価予測大学」の山本教授を名乗る人物は「これは金融民主化の第一歩であり、歴史的瞬間を目撃した」と熱弁を振るった。しかし、後に同大学の存在自体が確認できず、この「教授」も実はNVDAが雇ったパフォーマーだったことが判明。このサプライズ演出に会場は爆笑の渦に包まれた。
株式を勝手に購入されたことに対する法的責任について問われると、NVDA側は「実はこれも演出の一部で、皆さんのアプリに表示されているのはバーチャル株式です」と釈明。しかし、帰宅後に実際の証券口座を確認した参加者からは「マジで株持ってる」という報告が相次ぎ、SNSでは「#空飛ぶ株主」がトレンド入りする事態となった。
証券取引等監視委員会は「前例のないケースであり、現在調査中」とコメント。一方、参加者の一人でJK新聞部員のあんさん(17)は「私の記事が世に出る前に株が値上がりするという、記者としては複雑な気持ち」と独自の視点でコメントした。
NVDAはこの事態を受けて緊急記者会見を開き、「購入された株式はすべて当社が買い取ります」と発表。ただし「帰りにお土産として用意していたUSBメモリとの交換になる」とし、株価が上昇した場合の差額については「将来のテクノロジーショーの招待券で対応」という驚きの対応方針を示した。この前代未聞の「空飛ぶ株主事件」は、テクノロジーと金融の新たな関係性について、社会に多くの問いを投げかけている。