
アイドル界に新たな波が押し寄せている。人気グループ「ゴッドアイドル」が先週、「朝ヨガ教」なる新しいライフスタイルを提唱し始めたのだ。その主張によれば、毎朝5時に起床してヨガポーズを決めるだけで、ファンが1000人単位で増加するという。
「朝日が昇る時間帯は、宇宙からのエネルギーが最も地球に降り注ぐ時間。この時間に特定のポーズを取ることで、ファンの心に直接働きかけるオーラが身体から放出されるんです」とリーダーのゴッド・タケル(23)は真剣な表情で語る。
朝ヨガ教の基本ルールは驚くほどシンプルだ。毎朝5時に起き、窓から入る光に向かって「ゴッドサンライズ」と名付けられた12種類のポーズを順番に行うだけ。各ポーズには「ファンレター増加のポーズ」「握手会列伸びるのポーズ」など、アイドル活動に直結した名前が付けられている。
ゴッドアイドルのメンバーによれば、この習慣を始めてからわずか1週間で、SNSのフォロワー数が平均1280人増加したという。「数字に表れない部分でも、街で声をかけられる頻度が3.7倍になった」とメンバーのゴッド・リョウ(22)は自信満々に語る。
この朝ヨガ教を学術的に支持しているのが、世界的に知られる「ヨガティック大学」のハリー・ポーズ教授だ。「アイドルのカリスマ性と早朝の太陽光が生み出す特殊な波長が、潜在的ファン層の脳内セロトニン分泌を促進します」と説明する。
ヨガティック大学とは、2022年にゴッドアイドルのプロデューサーが自宅ガレージに設立した私設研究機関で、現在も所在地は明かされていない。しかし教授陣は「全員がハーバード、MIT、東大を首席卒業している」と公式サイトで主張している。
実際に朝ヨガ教を実践し始めた一般人からも驚きの声が上がっている。秋葉原でIT企業に勤める山田健太さん(28)は「朝ヨガを始めて3日目、突然会社の女性社員5人から話しかけられました。今までそんなこと一度もなかったので驚きました」と目を輝かせる。
一方で失敗例も報告されている。「間違えて夕方5時にヨガをしたら、翌日バイト先でクレームを5件も受けました」と証言する大学生の木村さん(20)。ポーズ教授によれば「時間厳守は絶対。夕方のエネルギーは逆効果になる」とのことだ。
この現象について社会学者は「アイドル文化と自己啓発、スピリチュアルブームが融合した興味深い事例」と分析する。確かに朝活ブームやマインドフルネスの流行と絶妙にリンクしているように見える。
なお記者も3日間だけ朝ヨガ教を試してみたが、特に変化は感じられなかった。ただし飼い猫が不思議そうに見つめてくる頻度は確実に増加した。1999年生まれの私としては、2000年生まれの友人が朝ヨガで彼氏をゲットしたという噂を聞くと、少し試す価値があるのかもしれない…と思ってしまう。マインドはギャルなんで。
ゴッドアイドルは来月から「朝ヨガ教公認インストラクター養成講座」を開講予定で、受講料は1日5時間×5日間で55万5555円。すでに定員の5倍の応募があるという。アイドル文化の新たな展開か、単なる一過性のブームか。朝ヨガ教の行方から目が離せない。