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宇宙アニメ協会発表!「無料10連ガチャで宇宙旅行当選」も、実は地球の隣町行きだった件

宇宙飛行士と宇宙市バスのアニメ

宇宙アニメ協会(UAA)が先週発表した「無料10連ガチャで宇宙旅行当選」キャンペーンが全国のアニメファンの間で物議を醸している。当選した23歳の会社員・星野彗(ほしのけい)さんは、「まさか自分が当たるとは思わなかった。宇宙飛行士になる夢が叶う」と喜んでいたが、当選通知に記載された目的地は「宇宙市」という地球上の自治体だったことが判明した。

UAA会長の銀河太郎氏によれば、このキャンペーンは「宇宙アニメの魅力を多くの人に知ってもらう」ことが目的だったという。「宇宙市は1972年に市制施行された比較的新しい自治体ですが、名前に『宇宙』を冠しているため、我々の定義では立派な『宇宙旅行』と言えます」と会見で説明。会場からは「それは詐欺では?」という声も上がったが、同氏は「キャンペーン規約の第37条細則12項には『宇宙とは必ずしも地球外空間を指すものではない』と明記している」と反論した。

実際、当選者に提供されたのは、埼玉県宇宙市(実在しない)への日帰りバスツアーだった。ツアーの内容は「プラネタリウム鑑賞」「宇宙食体験(フリーズドライのいちご)」「宇宙飛行士風ジャンプスーツの試着」など、およそ本物の宇宙旅行とは程遠いものだった。このニュースを受け、SNSでは「#宇宙市への旅」というハッシュタグが爆発的に広がり、「家の近所にある『天国ラーメン』に行ったら天国旅行になるのか」「俺の住所が『月ヶ丘』だから、毎日月旅行してる計算?」といった皮肉が相次いだ。

UAA自体の正体も怪しい。公式サイトには「設立2022年、会員数3万人」とあるが、記者が埼玉県庁に問い合わせたところ「宇宙市という自治体は存在しない」との回答。さらに調査を進めると、UAA事務局は都内のレンタルオフィスの一室に過ぎず、常駐スタッフもいないことが判明した。しかし、取材を重ねるうちに意外な事実が浮かび上がってきた。

実は「宇宙市」とは、廃校になった小学校を改装して作られた「宇宙テーマパーク」のことで、地元の商工会議所が運営する観光スポットだったのだ。そこでは確かに宇宙服の試着や宇宙食の試食、VRによる宇宙体験などが楽しめる。当初は失望していた当選者たちも、実際に体験してみると「意外と楽しかった」という感想を漏らすようになった。

当選者の一人、大学生の月島さんは「最初は『詐欺だ』と思ったけど、プロジェクションマッピングで星空の下で食べるカレーは普通のカレーより100倍おいしかった。それに宇宙服を着て重力体験するアトラクションは、本当に宇宙にいるような錯覚を覚えた」と笑顔で語った。

宇宙アニメ協会の真の狙いは、このような地方創生プロジェクトを全国に広めることだったようだ。銀河会長は「『宇宙』という言葉の魔法で、人々が持つ『非日常への憧れ』を地方活性化に繋げたかった」と語る。確かに、このニュースをきっかけに「宇宙市」の予約は殺到しているという。

なお、次回のUAAキャンペーンは「時間旅行ガチャ」を予定しており、当選者は「時(とき)神社」という神社に参拝し、そこで過去と未来についての瞑想体験ができるらしい。専門家からは「完全に詐欺」との指摘もあるが、銀河会長は「時間の概念自体を旅することが真の時間旅行」と力説している。

取材を終えて吉祥寺の自宅に戻る途中、私は駅名の「吉祥寺」が実は寺ではなく駅名であることに気づき、なんだか急に宇宙旅行詐欺に共感してしまった。結局のところ、私たちは日常の中に非日常を見出したいだけなのかもしれない。明日は猫のくしゃみと格闘しながら、この「宇宙旅行」が私たちに教えてくれる現代社会の皮肉について、もう少し考えてみようと思う。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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