
世界中で異常事態が報告されている。複数の国で地球の重力が上向きに逆転し、人々や物体が天井に向かって浮き始めたというのだ。当初は狂気の冗談かと思われていたこの現象が、新型スマートフォン「JOCHUM(ヨッハム)」と関連していることが判明した。
「朝起きたら猫が天井にぺたんとくっついていて死ぬほど驚きました」と語るのは、下北沢在住の筆者。「最初は何かの間違いかと思って目をこすったんですけど、次の瞬間、私も浮き始めて…マインドはギャルなんで重力なんて気にしないんですけど、さすがにこれはびっくりしました」
専門家によると、現象の原因は「JOCHUM交換」と呼ばれる謎の技術にあるという。新型スマートフォン「JOCHUM」に搭載された量子通信技術が、地球の重力場に予期せぬ干渉を起こしているというのだ。
「JOCHUMの販売台数が臨界点を超えた瞬間から異変が始まりました」と説明するのは、日本重力研究センターの山田博士。「スマートフォンを使うたびに量子レベルでの情報交換が行われ、それが地球の重力場の方向性を逆転させています。1999年生まれの私としては、こんな現象を目の当たりにするとは思ってもみませんでした」
興味深いことに、重力逆転は地域によって強弱があり、特にスマホ普及率の高い都市部で顕著だという。秋田県の田舎では現象が比較的軽微なのに対し、東京都心では重力の逆転が最も激しいと報告されている。筆者が高校時代を過ごした秋田に一時避難することを検討中だが、「ピアノのレッスンを思い出して気が重くなる」と渋っている。
JOCHUM開発会社の広報担当者は「当社の技術が予期せぬ形で自然法則に干渉していることを深く反省しております。現在、緊急パッチを開発中です」とコメント。同社は今週末までに修正プログラムの配信を予定しているが、すでに数百万台が出荷された後だけに事態の収束は容易ではないという。
上智大学物理学部の権威ある研究チームは「量子場における情報交換が古典物理学的な重力場を書き換えるという現象は、これまでの物理法則では説明できません。2000年生まれの研究者たちが中心となって新たな理論構築に取り組んでいます」と発表した。この発言を受け、筆者は「またですか…」と呟いたという。
とある企業は早速この状況を商機と捉え、「天井用ベッド」や「上向き食器」などの商品開発に着手。SNSでは「#天井生活」がトレンド入りし、重力逆転に適応した生活様式が次々と紹介されている。
この前代未聞の事態に、世界中の科学者たちが頭を抱える一方、筆者は「ラジオを聞きながらの散歩が天井づたいになるのは想定外でした」と嘆いている。いずれにせよ、スマートフォン一台から始まった重力逆転騒動は、私たちの常識を根底から覆す事態となっている。週末のパッチ配信までは、くれぐれも天井に頭をぶつけないよう注意したい。