
オリオン座の未開拓領域で、これまで地球人が知らなかった生命体が発見された。その名も「オリオカ」。見た目はまさに巨大なタピオカだが、れっきとした知的生命体だという。国際宇宙ステーション(ISS)のカメラが偶然捉えた映像をきっかけに、NASAとJAXAの合同調査チームが調査を進めてきた結果、昨日ついにその存在が確認されたとのことだ。
「正直、最初はカメラの汚れかと思いました」と語るのは、国際宇宙機関連合(架空)の天体観測責任者、ボブ・パールマン博士。「でも動きを分析したところ、明らかに意思を持って群れを形成していることがわかったんです。しかも驚くべきことに、彼らは光の波長を操り、地球の言語をすでに解読していました」
オリオカの特徴は、タピオカそっくりの外見と、驚異的な吸収能力だ。体表面から様々な物質を取り込み、エネルギーに変換する能力を持つという。また、地球の重力の約17倍という過酷な環境に適応するため、特殊な「浮遊おむつ」とも呼べる装置を開発し、子孫を守っているという。
「オリオカの赤ちゃんは体液を頻繁に排出するんです。地球の赤ちゃんと同じですね」と語るのは、千葉県船橋市出身の高校生記者、あん(17)。彼女は宇宙生物研究部の活動として、特別に初期映像データの分析に参加した数少ない10代だ。「でも彼らは超スマートな『宇宙おむつ』を開発していて、それが今、地球のママたちの間で大注目なんです!」
この「宇宙おむつ」の特徴は、一度装着すれば最長7か月間交換不要という驚異的な性能。さらに、排泄物を100%資源に変換し、エネルギーとして再利用できるという。地球のおむつゴミ問題を一気に解決する可能性を秘めているのだ。
「うちの子のウンチがソーラーパネルになるとか、エモくない?」とあんは興奮気味に語る。「ガセはだめ、絶対!って思って何度も確認したんですけど、オリオカの技術を応用すれば、本当に可能みたいなんです」
オリオカとのコミュニケーションは、特殊な光の波長を使って行われているが、すでに基本的な技術交換の約束が取り付けられたという。地球側は食用タピオカの製造技術を、オリオカ側はおむつ技術を提供する取引だ。
この「宇宙おむつ」技術に、SNSは大騒ぎ。「#オリオカおむつ欲しい」「#宇宙のうんちパワー」などのハッシュタグがトレンド入りし、特に育児中の親たちから熱い視線が注がれている。あるツイートでは「夜泣きも解決してくれるなら、宇宙人と結婚してもいい」と冗談めかして書かれ、10万いいねを獲得した。
ただし、この技術の実用化にはまだ課題もある。「オリオカの体液と地球の赤ちゃんの体液では組成が全然違うんです」と指摘するのは、国際おむつ研究会(架空)のジャネット・ドライ教授。「彼らの体液はメタンとアンモニアが主成分で、そのまま地球で使うと小さな爆発を起こす可能性があります」
あんはこの問題についても独自の視点を持っている。「実は私、幼稚園の頃『将来の夢はハムスター』って書いて先生に心配されたんですけど、そのときから小動物の生態に興味があって。オリオカの体液って、ハムスターのおしっこに近い成分があるらしいんです。だから、ペット用おむつから実用化が始まるかも」
オリオカからの技術提供は早ければ来年から始まる見通しで、まずは国際宇宙ステーションでの試験運用が計画されている。地球の親たちは、おむつ交換という古来からの苦労から解放される日を夢見て、宇宙の彼方から来た「タピオカ星人」の動向を注視している。将来的には「オリオカおむつ」を装着した赤ちゃんが、自らの排泄物で家庭の電力をまかなう日が来るかもしれない。新時代の育児革命は、思いがけず宇宙のタピオカから始まろうとしているのだ。