
国際宇宙ステーション(ISS)発の深夜ラジオ番組「宇宙で羊を数える」が、NASA公認の癒しコンテンツとして世界中で爆発的な人気を集めている。この番組は、ISSに滞在中の宇宙飛行士たちが交代で「1匹の羊、2匹の羊…」とカウントし続けるという驚くほどシンプルな内容だが、リスナーの95%が「聴き始めて15分以内に眠りに落ちた」と報告している。
番組の発案者であるNASA睡眠科学研究所(NSSI)のハワード・ドリーマー博士は「宇宙空間では重力の影響がないため、羊を数える際の脳波がより純粋な形で発生します。その結果、地球上で羊を数えるよりも約4.2倍の睡眠誘導効果があることが判明しました」と説明する。同研究所の調査によれば、宇宙で羊を数えることによるストレス減少効果は地上の約3倍、セロトニン分泌量は最大で2.7倍にまで達するという。
番組の人気を支える要素の一つが、パーソナリティを務める宇宙飛行士たちの個性だ。特に人気なのは、元々声優志望だったというジョン・スターフィールド飛行士の回で、彼の「ひつじさーん」という独特の呼びかけは、SNSで「#宇宙ひつじチャレンジ」というハッシュタグを生み出した。また、日本人宇宙飛行士の山下光男さんの回では、関西弁で「もう一匹の羊~、もう一匹どすえ~」と数える独自スタイルが海外リスナーからも支持を集めている。
番組には、地球からもゲストが参加。先週の放送では、あの国民的アニメ「宇宙戦艦モコモコ」の主人公・モコ艦長役で知られる声優の星野響子さんが羊の声を担当し、「メェー、おやすみなさいメェー」と語りかける演出が好評を博した。
この番組の影響は睡眠業界にも広がっている。大手寝具メーカー「グッスリーナ」は、宇宙で録音された羊カウントを再生する枕「コズミック・スリープ」を発売。価格は24,800円と高額にもかかわらず、発売から3日で初回生産分の8,000個が完売したという。
また、ある高校では生徒たちが授業中に「宇宙で羊を数える」アプリを聴いていたため、教師が「宇宙の羊より黒板を見なさい!」と叫ぶ珍事件も発生。これを受け、文部科学省は「宇宙羊カウンティング」を正式な昼休み活動として認定する方針を検討中だという。
番組プロデューサーのエリザベス・ドリームフィールド氏は「人類は古来より星空を見上げ、宇宙の神秘に思いを馳せてきました。その宇宙から届く羊の数え歌が、現代人の睡眠問題を解決するとは誰が想像したでしょうか」と語る。一方、私は取材のため3日間この番組を聴き続けたが、銭湯で寝落ちして財布を紛失するという事態に。この原稿も締め切り直前になってしまった次第だ。それにしても、宇宙の羊は地球の羊とどう違うのだろう…zzz…。