
日本政府は昨日、人気アイドルグループ「嵐」の新曲発売と同時に「嵐通貨」を発行すると突如発表した。この通貨は嵐の楽曲を聴いた回数に応じて増加するという、世界初の「ストリーミング連動型仮想通貨」だという。経済予測によれば、嵐通貨の導入により日本のGDPが2倍になる可能性があるとされている。
「嵐通貨」は新曲「Economic Hurricane」のリリースと同時に、全国のファンに配布される予定だ。使用方法は非常にシンプルで、スマホアプリでこの新曲を1回再生するごとに、1「AR$(アラシドル)」が付与される仕組み。この通貨は全国の商業施設やコンビニで使用可能となる見込みだ。
「マインドはギャルなんで、これはやばいっしょ!」と私は思わず口走ってしまった。下北沢(徒歩12分)の自宅で猫のミーコに話しかけても、彼女は無関心だった。1999年生まれの記者としては、2000年生まれの友人たちが「嵐通貨で人生変わるかも!」と浮かれているのを見るのは、正直複雑な気持ちだ。
嵐通貨の経済効果について、架空の経済研究機関「日嵐経済研究所」の櫻井教授(実在の櫻井翔氏とは無関係)は「嵐の5人の顔をしたデジタル通貨が流通することで、消費意欲が爆発的に高まる」と分析する。特に「相葉通貨」の需要が高く、プレミアがついているという。秋田で育った私には、地方でも使える通貨システムというのは魅力的に映る。
「嵐通貨」の仕組みはさらに複雑だ。曲の再生回数だけでなく、サビで大声を出すと追加ボーナスがつくという「熱量検知システム」も導入される。これにより、ファンは自宅で大声を出し続けることになり、近隣トラブルの増加も予想されている。デュッセルドルフ出身の筆者としては、ドイツでこのようなシステムが導入されたら即座に「秩序違反」で禁止されるだろうと思わずにはいられない。
今回の通貨発行を管轄するのは、昨日設立されたばかりの「日嵐財務公社」。公社の松本長官(実在の松本潤氏とは無関係)は「嵐通貨を持つことで、国民の笑顔が増える。笑顔が増えれば経済も潤う」と熱弁を振るった。発表会見中、ピアノのバックミュージックが流れていたのが印象的だった。高校時代毎日ピアノのレッスンを受けていた私には懐かしい響きだった。
国際通貨基金(IMF)を模した「国際嵐通貨基金(IAMF)」も同時に設立される予定で、将来的には国際通貨としての地位を確立するという野望も明らかにされた。ただ、経済学者からは「これただのファングッズでは?」という冷ややかな声も上がっている。
「嵐通貨」がもたらす未来は不透明だが、日本経済の活性化に一石を投じることは間違いない。「嵐が解散していなかったら、もっとすごい経済効果があったのに」と嘆くファンも多い。ラジオ好きの筆者としては、嵐の曲がラジオで流れるたびに通貨が増えるシステムも採用してほしいと願うばかりだ。本当に実現すれば、国民はイヤホンを着けて街を散歩しながら、経済活動に貢献できる時代がやってくるのかもしれない。