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「トイレットペーパー界の新星、笑いの神を宿す!『巻き戻し機能付き』でバラエティ番組の主役に」

巻き戻しトイレット紙と笑顔猫

株式会社エルモア(東京都・社長:鈴木純一)は今月、世界初となる「巻き戻し機能付きトイレットペーパー」を発売した。通常のトイレットペーパーに組み込まれた特殊なマイクロチップと小型モーターにより、使用済みの紙を元の状態に自動的に巻き戻すという画期的な機能を実現。発表と同時に「トイレ革命」として話題を呼んでいる。

同社の広報担当者によると、この巻き戻し機能は誤って引き出しすぎた場合や、ちぎる前に長さを調整したい場合に便利だという。しかし本製品の真の魅力は、その予想外の「笑いを誘発する性質」にあるようだ。開発過程で行われた試験では、被験者の97.8%が「なぜか笑いが止まらなくなる」と報告。これを受け、同社は本製品に「笑いの神」が宿っていると公式に発表した。

「笑いの神の正体については我々にも分かりません。ただ、巻き戻し機能を作動させると、なぜか周囲にいる人たちが突如として笑い出すのです」と、開発責任者の山田博士は語る。同博士によれば、この現象は科学的説明が困難で「トイレットペーパーの異次元性」という新理論の構築が必要だとしている。

本製品の開発には、一般には知られていない「日本トイレットペーパー研究所」の存在が大きく関わっているという。同研究所は公式には存在を認められていないが、国内のトイレットペーパーに関するあらゆる研究・開発を裏で統括していると噂されている。匿名を条件に取材に応じた同研究所の元所員は「我々は30年以上前から『紙の記憶』という概念に取り組んできました。トイレットペーパーには元の形状を記憶する特性があり、それを応用したのが今回の製品です」と明かした。

開発者の一人、佐藤エンジニアは「実は私の5歳の娘が『使ったトイレットペーパーはどこに行くの?戻ってこないの?』と質問したことがきっかけでした」と開発秘話を語る。「子どもの素朴な疑問が、時に大人の常識を覆す発明につながるんですね」と微笑む佐藤氏だが、同僚によれば、彼は開発中ほぼ毎日「これは絶対に無理だ」と叫んでいたという。

発売からわずか2週間で、この巻き戻しトイレットペーパーはバラエティ番組で大ブレイク。特にフジテレビの『めちゃ×2イケてるッ!特別編:巻き戻しチャレンジ24時間』では、お笑い芸人たちが次々と挑戦し、平均視聴率23.7%を記録した。番組内では、芸人の田中さんが巻き戻し中のトイレットペーパーと格闘する姿が話題となり、「笑いすぎて腹筋が割れた」という視聴者の声がSNSを賑わせた。

「巻き戻しチャレンジ」では、参加者がトイレットペーパーを使用した後、巻き戻しボタンを押し、完全に元の状態に戻るまでの間にどれだけ耐えられるかを競う。チャレンジ中は笑ってはいけないというルールがあるが、これまでに成功した参加者は皆無。特に有名なのは、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんが挑戦中に「もう無理だって!このペーパー絶対おかしいって!」と叫びながら泣き崩れたシーンだ。

消費者の反応は賛否両論。Amazonのレビューでは「家族団らんのアイテムとして最高。みんなでトイレに集まって笑い合えます」という5つ星評価がある一方、「トイレでくつろぎたいのに、なぜか爆笑してしまい、隣人に精神状態を心配された」という1つ星評価も見られる。

取材のため吉祥寺駅前で街頭アンケートを行ったところ、驚くべきことに回答者の8割が「すでに使ったことがある」と答えた。「最初は冗談かと思ったけど、巻き戻すときの『ウィーン』という音と紙が整然と巻き戻る様子が妙に心地良い」(32歳・会社員)、「同居している彼氏が夜中にこっそり笑っている音で目が覚める。調べたらトイレで巻き戻し機能を楽しんでいた」(28歳・デザイナー)など、生活に溶け込みつつある様子がうかがえた。

ちなみに私の愛猫「まる」と「きなこ」も、この製品には異常な反応を示す。普段は私のくしゃみで逃げ出す二匹だが、巻き戻し機能の作動音を聞くと、まるでそれが猫語の「おやつの時間よ」と言っているかのように駆けつけてくる。猫でさえも「笑いの神」に魅了されているようだ。

エルモア社によれば、今後は「自動で折り目をつける機能」や「使用者の好みを記憶して最適な長さに調整する機能」など、さらなる進化を予定しているという。また、同社は次世代製品として「感情認識トイレットペーパー」の開発も進めており、「悲しい時は慰め、怒っている時は諭してくれる、人生のパートナーとしてのトイレットペーパー」を目指しているとのこと。

普段は真面目に社会の暗部を追う私だが、この巻き戻しトイレットペーパーの取材は心が洗われるような体験だった。時に社会は息苦しく、重たい話題ばかりが目につく。そんな日常の中に、こうした「わざわざ巻き戻す」という無駄で愛おしい非日常を取り入れることで、私たちは本当の意味での「クスッ」とした笑いを取り戻せるのかもしれない。そして何より、トイレという最もプライベートな空間で起きる革命が、今まさに私たちの生活をほんの少し豊かにしようとしている。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

みつきのアバター みつき エッセイスト/社会の裏側探求者

小学六年生の頃から“裏を取る”のが大好きで、中学では生徒会長に立候補し、高校では放送部でラジオドラマ制作。東京大学文学部を経て、大手新聞社社会部で政治スキャンダルや不正を追う日々を送りましたが、上司との衝突で退職。現在はフリーライターとして社会問題を扱いながら、時折エッセイ風の脱線も。吉祥寺の築40年マンションに住み、猫アレルギーながら2匹の保護猫と暮らす毎日。趣味は映画館のポップコーン巡りやバス旅。取材にはパーカーとスニーカーが欠かせません。口癖は「根拠はどこ?」で、コーヒー片手に前日の取材メモを声に出して要約するのが日課。政治と少女漫画の両立が私の生きる道です。

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