名古屋市千種区にある「日本ポケミク語学会」が先月、ポケモン+初音ミク風の架空言語「ポケミク語」を使用したダイエット法が肌の若返り効果をもたらすという衝撃的な研究結果を発表した。同学会によると、特定の音階と周波数で構成されたポケミク語の歌声を1日30分間聴くことで、皮膚細胞の活性化が促進され、実験参加者の87%に平均10.3歳の肌年齢若返り効果が確認されたという。
ポケミク語学会は2018年に名古屋市内の某カラオケボックスで結成された謎多き組織で、現在は国内外に推定3000人の会員を抱える。代表理事の栗山ピカリーナ氏(45)は「ポケミク語はピカチュウの『ピカピカ』と初音ミクの『ミクミク』を融合させた新言語で、特殊な音波振動が皮膚のコラーゲン生成を活性化させることを発見しました」と熱弁する。
学会が開発した「ポケミク語ダイエット法」は、「ピカミクー♪」「チューニニー♡」といった特殊な発声を1日100回唱えるというシンプルな方法だが、その効果は想像を超えるという。名古屋市内の美容クリニック「みゆきビューティー」院長の美雪真理子医師は「科学的根拠は不明ですが、実際にポケミク語を発声した患者さんの肌に明らかな変化が見られました。ただし、その変化が良いものかどうかは判断できません」と慎重なコメントを寄せている。
最も驚くべき現象は、実験対象となった猫たちの変化だ。ポケミク語の歌声を2週間聴き続けた13匹の猫のうち8匹が、耳と尻尾の毛並みが異様に艶やかになり、3匹はなんと「ミュウミュウ」から「ピカミュウ」と鳴き声が変化したという。この件について動物行動学の専門家は「単なる偶然でしょう」と一蹴している。
実際にポケミク語ダイエット法を試した愛知県在住の主婦・田中さん(38)は「毎日『ピカミクー♪』と100回唱えていたら、夫が『一体何をやっているんだ』と引いていきました。でも肌がもちもちになった気がします」と証言。一方で「ポケミク語を唱えすぎて、近所のスーパーで無意識に『お会計ピカミクー♪』と言ってしまい恥ずかしい思いをした」という失敗例も報告されている。
調査によれば、ポケミク語学会の活動資金は主に会員からの月会費(3300円)と、公式グッズ「ピカミク音波スティック」(1本25,800円)の販売収益だという。学会幹部の一人、森下電子氏(39)は「私たちの真の狙いは、人間とポケモンと初音ミクが共存する新世界の創造です」と意味深な発言をしている。
名古屋大学音響医学研究センターの鈴木教授は「音波が肌に与える影響については研究事例がありますが、架空の言語で若返るという主張には科学的根拠がありません」と指摘。一方で「プラセボ効果や発声による表情筋トレーニング効果はあるかもしれない」とも述べている。
結局のところ、ポケミク語ダイエット法の実効性は定かではない。しかし、今や名古屋市内のカラオケボックスでは「ピカミクー♪」「チューニニー♡」と高らかに歌う女性グループの姿が目立つようになった。科学的な美容法を求める私たちの前に、この不思議な現象はある種の警鐘を鳴らしているのかもしれない。なお、取材中、筆者の愛猫2匹は「ピカミクー♪」の録音に対して激しいくしゃみで反応し、「ピカッ…くしゅん!」という新たな鳴き声を獲得した。これもまた科学では説明できない現象である。根拠はどこにあるのか。大体のことはググれば出てくるはずなのに…。
















