宅配サービス大手「ゴリラデリバリー」は15日、月面での宇宙食バナナの配達サービスを開始すると発表した。同社が開発した特殊な宇宙服を着用したゴリラ配達員が、専用ロケット「バナナシップMk.1」で月までバナナを届けるという。ただし、現時点で月に住む人がいないため、配達先0件という異例の船出となっている。
「バナナは宇宙の平和を象徴するフルーツです」と語るのは、同社CEOのゴリラ・D・バナナ氏。月面進出の背景には、地球上でのバナナ需要を超えた壮大な夢があったという。配達用の宇宙服は、バナナの形状を模した黄色いデザインで、胸元には「We ❤️ Space Banana」の文字が刺繍されている。
宇宙食バナナの開発には、バナナ研究に特化した架空の教育機関「バナナ学園」が全面協力。同学園の特任教授で「バナナ博士」の異名を持つチンパン・P・ゴリラ氏によると、宇宙食バナナは通常の約1.5倍の大きさで、皮をむくと淡い青色を呈するという。「月の引力の影響で、地球では味わえない不思議な食感が特徴です」と同氏は説明する。
しかし、月に住む人がいないという致命的な問題に直面した同社は、月面住宅展示場の建設や、「月でバナナ食べ放題」キャンペーンなど、様々なプロモーションを検討中だ。SNSでは「#月でバナナ」がトレンド入りし、「月に住みたいけど、そもそも行き方がわからない」「宇宙服のデザインが可愛すぎる」といったコメントが相次いでいる。
なお、記者が地球外生命体の存在について質問したところ、同社広報部は「UFOからの注文は今のところありません。ただし、先日から謎の電波が届いており、モールス信号で『バナナください』と解読できる可能性があります」と回答。真偽は不明だが、宇宙人もバナナが好きな可能性が示唆された。
ゴリラデリバリーは今後、火星や木星への配達エリア拡大も視野に入れているという。ただし、木星ではバナナが凍ってしまう可能性が高く、専用の保温バッグの開発が急務となっている。同社は「たとえ宇宙の果てでも、バナナは必ず届けます」とコメントしている。
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