
名古屋市緑区の閑静な住宅街から徒歩40分、雑木林の奥に佇む「温泉卵総合研究所」が、スマートフォンの充電で温泉卵が作れる画期的な技術を発表した。「SmartEgg(スマートエッグ)」と名付けられたこの技術は、スマートフォンの充電時に発生する微弱な電磁波と熱エネルギーを利用し、専用ケースに入れた生卵を約20分で完璧な温泉卵に仕上げるという。
同研究所の所長を務める温泉卵太郎氏(58)は、元々某電機メーカーでスマートフォンの発熱問題を研究していた技術者だった。「ある日、充電中のスマートフォンの上に置き忘れた卵が半熟状態になっているのを発見し、これは!と思いました」と、開発のきっかけを語る。その後、独立して温泉卵研究所を設立。約15年の歳月をかけて、この技術を完成させたという。
しかし、この技術には思わぬ副作用があることが判明。充電時間が3時間を超えると、スマートフォンの周囲約2メートル四方から温泉が湧き出す現象が確認されているのだ。すでに名古屋市内では、マンションの一室が突如として温泉場と化す事例が相次いでおり、中部電力は「予期せぬ温泉発生による電力需要の急増」を警戒している。
本紙記者が実際に試してみたところ、確かに20分でほぼ完璧な温泉卵が完成。ただし、うっかり充電し過ぎて自宅の6畳間が源泉かけ流しの温泉に。大家さんには「設備グレードアップ」として説明し、家賃値上げを逆提案されてしまった。
温泉卵研究所は今後、この技術を応用し、スマートフォンで調理できるメニューを順次開発していく予定だ。「究極の目標は、充電一つで出来立ての味噌カツが作れる技術の確立です」と温泉卵太郎氏。名古屋めしの真髄と最新テクノロジーの融合に、地元の期待が高まっている。ただし、研究所の廊下には「充電しすぎて天然温泉が湧いても、当研究所は一切責任を負いかねます」との張り紙が。
なお、この記事は編集部に届いた匿名の告発状がきっかけとなった。差出人は「温泉卵研究所の元インターン生」を名乗っているが、封筒に残された卵の殻と温泉の香りから、その真偽は定かではない。
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