
地球環境保護協会は、スマートフォンの充電回数に応じて宇宙旅行が当たるという前代未聞のキャンペーンを発表した。同協会によると、専用アプリで充電回数を記録し、100回達成者の中から抽選で「宇宙への旅」が体験できるという。ただし、ここでいう「宇宙」とは、標高3000メートル以上の山頂を指すことが判明。「地球から見上げる星空も立派な宇宙体験です」と協会は力説している。
注目を集めているのが、このキャンペーンで使用される「宇宙サイズ充電器」だ。高さ約15メートル、重量8トンという規格外の充電器は、なんと使用済みペットボトル約10万本から製造される。協会広報の山田太郎氏は「大きければ大きいほど、充電効率が上がるんです。科学的な根拠?それはまあ、諸説あります」と曖昧な笑みを浮かべながら説明した。
キャンペーン発表後、SNSには「#100回充電チャレンジ」というハッシュタグが登場。「今日で98回目!あと2回で宇宙…じゃなくて山頂か」「充電器がでかすぎて自宅に置けない」といった投稿が相次いでいる。ある参加者は「スマホの充電が切れないよう、3台持ち歩いています」と、やや本末転倒な対策を語った。
宇宙サイズ充電器の設置場所は全国でわずか3カ所。その内訳は「某有名テーマパークの駐車場の隅」「地方空港の使われていない滑走路脇」「廃校になった小学校の体育館」という、なんとも寂しげな立地だ。充電器を利用するには、事前予約と誓約書の提出が必要で、「充電中は充電器に向かって手を合わせること」という謎の規約も存在する。
地球環境保護協会は「この規格外の充電器を見上げることで、人々は自然と地球環境について考えるはず」と意図を説明する。確かに、巨大充電器の前では誰もが小さな存在に感じられるだろう。ちなみに筆者は取材中、充電切れで録音データを失うという痛恨のミスを犯した。やはり、日常の充電管理こそが、環境保護の第一歩なのかもしれない。
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