
老舗カレー専門店「黄金食堂」が、スマートフォン向けアプリ「カレー味2024」を開発し、リリースからわずか1週間で100万ダウンロードを突破する異常事態となっている。このアプリの最大の特徴は、画面をタップするだけで本物のカレーの味と香りを体験できる革新的な技術「カレーフォニック」を搭載していることだ。
開発を主導したのは、架空大学カレー学研究所の立花カリー教授。「人類は長年、カレーを食べるために『スプーン』という原始的な道具に頼ってきました。しかし、私たちは指でスマホ画面をタップするだけで、脳内に直接カレーの味覚信号を送ることに成功したのです」と胸を張る。同研究所によると、画面上に表示されるカレーの写真を指でなぞると、特殊な電気信号が脳の味覚野を刺激し、本物のカレーを食べているかのような錯覚が得られるという。
この技術を記念して開催される「1億円カレー大会」も話題を呼んでいる。優勝賞金1億円をかけた大会だが、参加者は実際のカレーを一切口にすることができない。代わりに、アプリ内で表示される「幻のゴールデンカレー」の画像を見ながら、その香りと味わいを想像して採点が行われる。「カレーを食べずにカレーを評価する。これぞ真のカレー通の姿です」と大会実行委員長は語る。
SNSでは「#カレー味アプリ」のハッシュタグが大流行。「スマホの画面を嗅ぎながら電車に乗っていたら、隣の人が席を替わっていった」「深夜にカレーの香りを楽しもうとしたら、同居人に怒られた」といった投稿が相次いでいる。某国会議員は「カレー外交にも革命が起きる」と興奮気味にコメント。国会内でもスマホを嗅ぐ議員の姿が目撃されている。
黄金食堂の広報担当者は今後の展開について、「次は『ラーメン味』『焼肉味』のアプリも開発中です。将来的には、スマートフォンを舐めるだけで満腹感が得られる『完全栄養スマホ』の実現も夢ではありません」と意気込みを語った。なお、アプリの利用による「スマホの画面が汚れる」「スパイスの香りが取れない」といった苦情については、「それも味わいのうちです」との回答にとどまっている。
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