
先月開催された主要国首脳会議で、突如発生した豪雨の危機を「日本晴れ男協会」が解決し話題を呼んでいる。同協会は、生まれながらにして「晴れ力」を持つ男性たちで構成される謎の組織で、これまでも結婚式や運動会での天候改善で密かな実績を重ねてきた。
協会代表の青空太郎氏(48)によると、会員資格の取得には「3年連続で梅雨時の運動会を晴れにできること」や「ピクニックでの降水確率を0%に調整できること」などの厳しい条件が課されているという。さらに入会時には「雨女との恋愛禁止」を誓約する必要があり、違反者は即座に除名処分となる。
今回の国際会議では、直前の気象予報で95%の降水確率が予測されていたが、協会員30名による「集団晴れパワー」の発動により、奇跡的に快晴を実現。ただし、その代償として会場内の空調システムが突如停止。各国首脳陣は汗を滝のように流しながらの会議を強いられた。
「汗で資料が判読不能になり、某国の経済制裁案を『エコノミー席禁止案』と誤読する場面もありました」と、会議に同席した外交官が証言。急遽、会場スタッフが近所の100円ショップから購入した1000本の扇子が配布され、各国代表は扇子を仰ぎながらの異例の討議となった。
会議後半には正装のドレスコードが緩和され、アロハシャツでの出席が黙認される事態に。ある匿名の首脳は「むしろリラックスした雰囲気で本音の議論ができた」と前向きに評価している。一方で、会場の空調修理費用の負担を巡って、晴れ男協会と主催者側の協議が難航しているという。
なお、本件について日本晴れ男協会の広報担当者は「我々の活動資金は、実は会員が執筆するラブコメ小説の印税で賄われています。雨女との恋愛を禁止されているからこそ、切ない恋愛ストーリーが書けるんです」と意外な告白。ライバル組織「雨女協会」との確執も、実は少女漫画における「晴れの日の告白」vs「雨の日の告白」という古典的な対立構造に起因していることが明らかになった。
次回の国際会議では、バックアップ用エアコンの設置と、晴れ男・雨女両協会の調停案件が議題に加わる見通しだ。会場選定では「そもそも屋内にすれば良いのでは」との声も上がっているが、某国からは「せっかくなので、南の島でアロハシャツ外交を定例化しては」との提案も出ているという。
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