
ジークアクス大学(東京都新宿区)の研究チームが開発した「重力逆転シート」を導入した無重力バレエ大会が、観客の視点を180度変える新感覚エンターテインメントとして話題を呼んでいる。同大学の重力制御工学研究室が開発したこの特殊シートは、量子磁力場制御技術を応用し、座席に座った人の重力を局所的に反転させるという驚きの機能を持つ。「まるで宇宙空間を漂うような感覚です」と語るのは、研究チームリーダーのドクター・フリップ・トップ教授(48)だ。
先日開催された「第1回 逆さまバレエ・フェスティバル2024」では、観客全員が天井から吊り下げられたような状態でバレエを鑑賞。会場となった新宿文化ホールには、重力逆転シートが300席設置された。筆者も取材で体験したが、最初こそ目が回りそうになったものの、不思議なことに10分ほどで慣れてきた。ただし、開演前に飲んだコーヒーが胃の中で逆さまになっているような違和感は最後まで消えなかった。
観客の反応は上々だ。「普段見慣れた『白鳥の湖』が全く違って見える!」「ダンサーの跳躍が、まるで水中で舞うように見えて幻想的」といった声が相次いだ。中には「逆さまで食べる焼きそばパンの味は格別」と、食事も逆さまで楽しむ強者も。ただし、会場内では「スマートフォンの画面が逆さまになるバグ」が多発し、SNSへの投稿に苦戦する観客も見られた。
SNSでは「#逆さまバレエ」「#重力逆転体験」のハッシュタグが急上昇。特に注目を集めたのは、人気インフルエンサーのマッスル・バレリーナこと筋肉子さん(フォロワー数98万人)の投稿だ。「重力に逆らいながらプロテインを飲むのがマイブーム」という投稿に、「それ普通に危ないですよ!」とツッコミの声が殺到している。
この成功を受け、ジークアクス大学は次なるプロジェクトとして「重力逆転カフェ」の開設を計画中だ。「ラテアートを逆さまから眺めると、まるで新しいアート作品のよう」とトップ教授。ただし、シュークリームやプリンなど、液状のデザートの提供方法には課題が残るという。筆者が銭湯帰りに立ち寄った地元の喫茶店でこの話をすると、常連のおばちゃんから「そんなんより、普通にコーヒーの香り楽しむ方がええわ」とダメ出しされた。
重力逆転シートは、今後も様々な分野での活用が期待される。ただし、専門家からは「逆さま状態での長時間の観劇は、脳への血液循環に影響を与える可能性がある」との指摘も。また、会場の天井に設置された「落下物キャッチャー」には、財布や携帯電話、さらには入れ歯まで様々なアイテムが回収されているという。重力を超えた新たなエンターテインメントの可能性と、その安全性の確保が今後の課題となりそうだ。
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