名古屋市栄の繁華街で先日、前代未聞の出来事が発生した。東山動植物園から出張イベントで街を歩いていたペンギンパトロール隊が、路上に置き忘れられたスマートフォンを、なんと氷の上で発見したのである。現場に居合わせた通行人によると、パトロール隊のリーダー格である皇帝ペンギンの「ポッキー」(オス・5歳)が、突如として大通りから外れ、近くのアイススケートリンク跡地に足を向けたという。
「最初は単なるはぐれかと思いました」と語るのは、パトロール隊の担当飼育員・山田真由子さん(28)。「でも、ポッキーが氷の上でお腹を滑らせながら、まるでスマホを指さすような仕草をするんです。思わず『根拠はどこ?』って突っ込みたくなりましたね」。実際に確認してみると、そこには確かに最新型iPhoneが凍りついていた。
この珍事件について、今年4月に開設されたばかりの「南極大学」でペンギン行動学の権威として知られる氷川ペン太郎教授(52)に見解を求めた。「ペンギンの嗅覚は非常に鋭敏で、スマートフォンから放出される微弱な電磁波を、氷の結晶による反射効果で感知できる可能性があります」と、一見もっともらしい分析を展開。しかし取材を続けると、「まあ、実のところペンギンの気まぐれですね。科学的根拠?そんなものありません(笑)」と、あっさりと前言を覆した。
スマートフォンの持ち主は、名古屋市在住の大学生・鈴木翔太さん(20)。「前日、アイススケートを楽しんでいる最中に落としてしまったんです。まさかペンギンに救われるとは…」と困惑気味に語った。鈴木さんは早速、ペンギンパトロール隊に手作りの感謝状を贈呈。感謝状には「氷の上の救世主へ」と記されていた。
この出来事は瞬く間にSNSで拡散され、#ペンギンパトロール がトレンド入り。特に人気を集めたのが、ポッキーがお腹で滑りながらスマホを発見する瞬間の動画で、再生回数は48時間で約500万回を突破。コメント欄には「令和のラッシー」「ペンギンが人類を見守る時代」といった声が寄せられている。
なお、取材の最中、氷川教授は「実は私も昨日スマホを落としたんですよ。ペンギンさん、よかったら探して…」と冗談めかして語ったが、その後、本当にスマホが見つからないことが判明。現在も捜索中とのことだ。ちなみに教授の研究室には、謎の「ペンギンポップコーン理論」に関する論文が山積みになっていたが、それはまた別の機会に報告したい。
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