架空の「スナック宇宙開発協会」は本日、人気スナック菓子「ポテトチップスのりしお味」を搭載した人工衛星の打ち上げ計画を発表した。同協会によると、最新のAIシステム「SNACK-GPT」が「宇宙空間で最も美味しく食べられるスナック」として、約1万種類の候補から「のりしお味」を選出したという。
協会の松風宇宙(まつかぜそら)会長は、「重力のない環境下でも、塩の粒子が均一に分散し、海苔の風味が宇宙空間でより一層引き立つことがAI解析で判明しました」と語る。さらに、パッケージには特殊な「宇宙味覚センサー」を搭載し、宇宙飛行士の味覚変化にも対応できるという。開発費用は約20億円で、その大半が「塩の密度計算」に費やされたとのこと。
しかし、この壮大な計画には意外な真相が。実は「スナック宇宙開発協会」は大手菓子メーカーのマーケティング部門が立ち上げた架空の組織で、新商品「宇宙のりしお味」の販促キャンペーンだったことが判明。通常の「のりしお味」に、わずかにブラックペッパーを加えただけの新フレーバーであることが明らかになった。
SNSでは「宇宙に行くポテチに20億円って斬新すぎない?」「AI搭載って要するにフレーバー変えただけじゃん」といった声が相次ぐ一方、「宇宙を感じる味」「地球の塩加減」などのキャッチコピーが話題を呼び、予想以上の売り上げを記録。マーケティング担当者は「消費者の皆様の想像力が、この商品を本当の『宇宙スナック』に育ててくれました」とコメントしている。
なお、同協会は今後も「月面チーズ味」「火星カレー味」などの開発を予定しているとのことだが、すでに誰も本気にしていないようだ。ちなみに筆者が実際に試食したところ、従来品との違いがほぼ分からず、宇宙どころか地球の味すら怪しいものだった。
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