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「架空の大学が開発!無限に充電できるモバイルバッテリー、実はただの石だったことが判明しクラファン大騒ぎ」

「充電切れの心配が永遠になくなる」という触れ込みで、クラウドファンディングサイトに突如現れた革新的なモバイルバッテリー。わずか72時間で1億2000万円もの支援金を集めた注目のプロジェクトが、思わぬ展開を迎えている。開発元とされる「ネバーエンプティ大学未来エネルギー研究所」が実在しない架空の組織であり、届いた製品が「ただの石」だったことが発覚したのだ。

「スマホの充電がなくなって、下北沢のお気に入りのカフェで充電できず、せっかくのデートが台無しになったことがあって…。二度とそんな思いをしたくないと思って支援しました」と語るのは、都内在住の会社員A子さん(25)。彼女のように、日常的な充電切れの悩みから、このプロジェクトに期待を寄せた支援者は後を絶たなかった。

プロジェクトページには「量子もつれ現象を応用した革新的な充電技術により、一度の充電で無限に使用可能」という説明文が踊り、SNS上では「#充電から解放される日」というハッシュタグまで登場。2000年生まれのZ世代を中心に、瞬く間に拡散されていった。

しかし、先日から続々と届き始めた商品の正体は、重さ約200グラムの普通の石。裏面には「Made in Never Land」という刻印があるだけで、充電機能どころか、電源ボタンすら存在しない。「量子もつれではなく、もはや心がもつれそう」という皮肉な投稿がSNSで話題となっている。

ネバーエンプティ大学は過去にも「月の光で動くノートPC」や「思考だけで充電できるイヤホン」など、荒唐無稽な製品を発表してきた架空の研究機関。その度に「さすがに今回は本物かも」と期待を集めては消えていく謎の存在として、一部でカルト的な人気を誇っていた。

支援金の返金を求める声が高まる中、プロジェクトのページには「石は地球が40億年かけて充電してきたバッテリー。あなたの想像力次第で無限の可能性を秘めています」という意味深な文章が追加された。まるでラジオの深夜放送のような、シュールな展開に支援者たちの反応は複雑だ。なお、運営側は「石の持つパワーで心を充電してください」とコメントを発表している。

※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません

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この記事を書いた人

まいのアバター まい フリーライター/ラジオ愛好家

デュッセルドルフ出身、26歳のフリーランスライター。両親の仕事の関係で5歳から高校卒業まで秋田県で育つ。高校時代は部活に入らず、親の指導で毎日ピアノの練習に励む。上京後、上智大学総合人間科学部社会学科を卒業し、新卒で大手新聞会社に入社。記者クラブを担当しながら現場での取材経験を積むが、より自由な執筆スタイルを求めて1年で退職しフリーランスの道へ。
現在は下北沢徒歩12分という下北沢とは言えないところに住み、愛猫と二人暮らし。休日はラジオを聴きながら散歩するのが趣味。1999年生まれという事実に少しコンプレックスを感じつつも、「マインドはギャルなんで。」を口癖に、独自の視点で軽やかに日々の仕事と向き合っている。

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